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若きカリスマ指揮者であり、その深さと爆発力を持った音楽が幅広い層に支持がひろがっているイタリア出身のアンドレア・バッティストーニが、首席指揮者として自らが率いる東京フィルハーモニー交響楽団とともに新たなレコーディングシリーズをスタートさせる。「BEYOND THE STANDARD」と題されたこのシリーズは、クラシック王道の名曲中の名曲と、日本人作曲家による傑作をカップリングし、時代と国を越え、新たなスタンダードとして打ち出そうというもの。強力な信頼関係を築いているバッティストーニと東京フィル、両者の持てる力を余すところなく引き出すため、東京オペラシティコンサートホールでセッション録音を開始し、3年かけて5枚のアルバムをリリースすることが発表された。
第1弾としてリリースされるのは、ドヴォルザークの名曲「新世界より」、そしてカップリングに伊福部昭の「シンフォニア・タプカーラ」。王道でありながら、新鮮な生命力を漲らせた新世界にも注目だが、なにより伊福部の代表作、シンフォニア・タプカーラのドラマティックな躍動感はバッティストーニの面目躍如だ。フィルアップには、伊福部の手になる映画「ゴジラ」のテーマ曲が収録されている。またバッティストーニ自身が作曲したオーケストラ曲「エラン・ヴィタール」の世界初録音が配信限定でリリースされる予定とのこと。
邦人作曲家の音楽の伝道者である、音楽評論家の片山杜秀も“BEYOND THE STANDARDは、誇るべきオーケストラの文化がこの国にはできているにも拘わらず、良い会場で録音を重ね、財産として後世に遺す伝統があまりないアンバランスを、打破しようとする企画だ。しかも選曲にもはっきりした意図がある。スタンダードな名曲。その既成概念を壊そうというのだ。バッティストーニが本気で日本人作品を録音することにはとてつもない意義がある”と言葉を寄せている。
また、第2弾以降のラインナップも発表。「悲愴」「幻想」「運命」など超定番曲と、武満徹の晩年の傑作「系図」や黛敏郎の代表作「舞楽」、そして吉松隆の「サイバーバード協奏曲」などがカップリングされる。
アルバム『BEYOND THE STANDARD vol.1』
2018年4月18日発売
COCQ-85414/¥3,000+税
<収録曲>
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
伊福部昭:シンフォニア・タプカーラ、ゴジラ
※録音
2017年6月1-2日 東京オペラシティ コンサートホール
1-2 June,2017 Tokyo Opera City Concert Hall
アルバム『BEYOND THE STANDARD vol.2』
2019 WINTER リリース予定
<収録曲>
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
武満徹:系図(Family Tree)
アルバム『BEYOND THE STANDARD vol.3』
2019 SUMMERリリース予定
<収録曲>
ベルリオーズ:幻想交響曲
黛敏郎:バレエ音楽「舞楽」
アルバム『BEYOND THE STANDARD vol.4』
2020 SPRING リリース予定
<収録曲>
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
吉松隆:サイバーバード協奏曲
アルバム『BEYOND THE STANDARD vol.5』
2020 AUTUMN リリース予定
<収録曲>
スタンダード名曲集
【バッティストーニ&東京フィルハーモニー交響楽団 公演情報】
■『アンドレア・バッティストーニ3月定期』
3月09日(金) サントリーホール 【完売御礼】
3月11日(日) Bunkamura オーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ
ピアノ:小曽根 真*
エレクトリック・ベース:ロバート・クビスジン*
ドラムス:クラレンス・ペン*
グルダ/コンチェルト・フォー・マイセルフ*
ラフマニノフ/交響曲第2番
■『第50回千葉市定期演奏会』
3月10日(土) 京葉銀行文化プラザ【完売御礼】
指揮:アンドレア・バッティストーニ
ベートーヴェン/交響曲第5番『運命』
ベートーヴェン/交響曲第7番
■『第9回平日の午後のコンサート』
5月30日(水) 東京オペラシティ コンサートホール
指揮とお話:アンドレア・バッティストーニ
オッフェンバック/喜歌劇『天国と地獄』序曲
ヴォルフ=フェラーリ/歌劇『マドンナの宝石』間奏曲
ヴェルディ/歌劇『シチリア島の夕べの祈り』序曲
ベートーヴェン/交響曲第5番『運命』
5月31日(木) サントリーホール
6月01日(金) 東京オペラシティ コンサートホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ
ヴァイオリン:パヴェル・ベルマン※
ボロディン/歌劇『イーゴリ公』より“だったん人の踊り”
ショスタコーヴィチ/ヴァイオリン協奏曲第1番※
ショスタコーヴィチ/交響曲第5番
■『第76回休日の午後のコンサート バッティストーニ東欧への旅』
6月03日(日) 東京オペラシティ コンサートホール
指揮とお話:アンドレア・バッティストーニ
グリンカ/歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲
ムソルグスキー/交響詩『はげ山の一夜』
ベルリオーズ/劇的物語『ファウストの劫罰』より「ラコッツィ行進曲」
ドヴォルザーク/交響曲第9番『新世界より』
11月16日(金) サントリーホール
11月18日(日) Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ
メフィストーフェレ(バス):マルコ・スポッティ
ファウスト(テノール):ジャンルーカ・テッラノーヴァ
マルゲリータ/エレーナ(ソプラノ):マリア・テレ-ザ・レーヴァ
合唱:新国立劇場合唱団 他
ボーイト/歌劇『メフィストーフェレ』(演奏会形式)
11月12日(月) 東京オペラシティ コンサートホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ
ロッシーニ/歌劇『アルジェのイタリア女』序曲
ロッシーニ/歌劇『チェネレントラ』序曲
ロッシーニ/歌劇『セビリアの理髪師』序曲
シューベルト/交響曲第8番『ザ・グレート』
<2019年>
1月23日(水) サントリーホール
1月25日(金) 東京オペラシティ コンサートホール
1月27日(日) Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ
デュカス/交響詩『魔法使いの弟子』
ザンドナーイ/『白雪姫』
リムスキー=コルサコフ/交響組曲『シェエラザード』
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