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今週のチャートは、先週同様に上位の入れ替わりが非常に激しい。嵐や椿ファクトリーなどの初登場組が何曲も入ってきており、リリースラッシュ時期ならではのチャートであることがわかる。しかし、そんな中で、フィジカルのCDはおろか配信やストリーミングのポイントが換算されていないのに、チャートの上位に入っている楽曲も存在する。それが、星野源の「ドラえもん」だ(【表1】)。
この曲はすでに6週連続でチャートに入っており、しかもラジオのオンエア回数(緑のグラフ)とTwitterのつぶやき数のポイント(水色のグラフ)のみで、2/5付では5位にまで上昇していた。その後は緩やかに下降していたが、ここに来てミュージックビデオが公開されたことにより、動画再生数が一気に4位まで上昇(赤の点)。これらを合算した結果が、今週の10位という結果なのだ。まだリリースされていない楽曲が上位に入るというのは、今のチャートの面白さでもある。ただ、星野源に関していえば、今の勢いだから当然ともいえる。CDのリリースは2/28なので、次週にそのポイントが加算されるはず。その時にどこまで上昇するかが見ものだろう。
星野源同様に、売り上げのポイントが加算されていないのにチャート上位にランクインされている楽曲がもうひとつある。それが、今週16位となった松室政哉の「きっと愛は不公平」だ(【表2】)。松室政哉は、山崎まさよしや秦基博らが所属するオフィスオーガスタの期待のシンガー・ソングライターで、この曲はメジャー第2弾のシングル曲。今回は、全国のラジオ局でパワープレイを多数獲得したため、ラジオのオンエア回数のポイントで1位を獲得した(緑のグラフ)。他にもTwitterのポイントが少し加算されているとはいえ、基本的にはラジオのポイントのみでのチャートインだ。
星野源と松室政哉、タイプは違うが、セールス以外の話題性でヒットの芽が生まれていることでは共通する。この結果がうまくセールスポイントにつながれば、さらに上位を狙うことも可能なのである。Text:栗本斉
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