SECRET GUYZ、ファイナルライブにて完結

2018年2月13日 / 20:30

2月11日@東京都・aube shibuya (okmusic UP's)

日本初のFtM(元女性)トランスジェンダーグループ・SECRET GUYZが、2月12日(月・祝)東京・aube shibuyaにて、ファイナルライブ『SECRET GUYZ presents ONEMAN LIVE 2018 “6209”』と、お別れ会『SECRET GUYZ Presents “FINAL DISTANCE”』を開催。LGBTの理解をもっと世間に広めるべく、新時代アイドルとして活動してきた“SECRET GUYZ”が、結成5年の活動に終止符を打ち、解散・完結した。解散に至った経緯は、メンバーの体調不良によるドクターストップが発端。脱退を決意するも、“この3人じゃないとSECRET GUYZじゃない!”という気持ちが一致し、2018年2月12日のファイナルライブをもってユニット活動が終了となった。

開演14:30、息をのむようにして時を告げたオープニングは、シーンと静まり返るなかステージに登場した3人の気合い入れから始まる。これまで幾度とライブイベントに出演してきた彼らが、毎回本番前に舞台袖で行なってきた、互いの背中を思いっきり叩き合い、手と手を交わすサインをこのファイナルのステージで披露した。“皆、準備はいいかー!”“全部やるぞー!”と口火を切ると、会場満員に集結したIKENIE(SECRET GUYZファンの名称)らを煽り、1stシングル「HUG×HUG」からライブスタート! 序盤から“オイ! オイ!”とコール&レスポンスで盛り上げ、かつてないほどの歓声が響いた。2ndシングル「My Monster Lovely」では、ライブ開始10分にも関わらず、全員が汗だくになる程に踊り狂うメンバーとファン達。SECRET GUYZのライブならではの真骨頂を見せつけた。

ファイナルライブ『ONEMAN LIVE 2018 “6209”』のタイトルだが、気になる“6209”の真相はSECRET GUYZがこれまでリリースした8枚のシングル収録曲のトータル時間(秒)であることが最初のMCで明かされた。諭吉は「最初に言ったでしょ! 全部やるよーって。あれ、全曲やるよって意味だから!」と笑いながら話すと、ファイナルにして最長時間のライブになることを誇らしげに宣言。セットリストも1stシングル~8thシングルのリリース順にヒストリーを辿りながら、大切に噛みしめるようにしてパフォーマンスされた。

4thシングル「SKY MARCH」は、SECRET GUYZの代表曲となった特に思い入れが強い大切な1曲。LGBTに携わるイベントにも多く出演し、これまでSECRET GUYZの存在を知らなかった人々とを繋げる楽曲になり、LGBTそしてSECRET GUYZ応援グッズの象徴にもなったアイテム“レインボーフラッグ”も活躍。このファイナルでも綺麗な虹色の旗が会場に輝いた。続いて披露した 5thシングル「私のカレーは世界一」は、SECRET GUYZが過去最高のオリコンウィークリーCDシングルランキング第7位にランクインした楽曲。7thシングル「悩めるヒーロー」は、TBS系全国28局ネットで放送のTVアニメ『トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド 機動救急警察』のエンディング主題歌として抜擢され、ユニットとしての知名度も着実に全国に広めていった。

最後のシングルとなった8thシングル「TRANS MAGICIAN」。同時に、このファイナルライブも残りわずかを意味する。偶然か必然か、デビュー曲「HUG×HUG」を彷彿とさせるような妖艶な世界観を再び作り出すと、最後まで全力投球なパフォーマンスに圧巻のステージを見せつけた。SECRET GUYZとしての本当に最後の時間。会場全員で心を1つにし、これまでの5年間の活動を走馬灯のように駆け巡らせ、レインボーフラッグを天に仰ぎながら「SKY MARCH」を歌い、満開の笑顔と涙で締め括った。ファイナルライブは、6209秒に渡る歌とダンス。シングルヒストリーを交えながらのキラキラした楽しさと笑いに満ち溢れたMC、そして“SECRET GUYZ”を愛してくださった全ての皆様へ向けた感謝の言葉を精一杯に刻み込み、約3時間に及ぶステージに幕をおろした。

日本初のFtM(元女性)ユニット・SECRET GUYZは、2018年2月12日をもって解散・完結。今後は、吉原シュート、諭吉はそれぞれソロとして芸能活動を続け、池田タイキは同日をもって芸能活動も引退した。今後の彼らが活躍する姿も温かく見守ってほしい。

Photo by M.キセキ

【セットリスト】

▼1stシングル

1.HUG×HUG

2.ラメラメラ★薔薇

▼2ndシングル

3.My Monster Lovely

4.頑張るじぇ!!!

▼3rdシングル

5.スーハーマン。。

6.ジェントルメン

▼4thシングル

7.SKY MARCH

8.ハッピー♡厨毒

9.Mr.Lady~Le Salone Ebiz 803~

▼5thシングル

10.私のカレーは世界一

11.私の彼は日本一

12.ジェンダーツイスト

13.きみと星の王子さま

▼6thシングル

14.OH,MY GiRL!?~夏をあきらめて。冷やし中華終わりました。~

15.青天のヘキレキ!

16.ジャッヂメントタイム(審判の時)

17.I sell you

▼7thシングル

18.悩めるヒーロー

19.We are SGZ~イケイケ GO×2!!!!~

20.カラフルマップ

21.ARIGATO

▼8thシングル

22.TRANS MAGICIAN

23.∞~My future~

24.壱・弐・秘密的男人体操

25.吠えろ! E☆O!

26.SKY MARCH
【コメント】

■吉原シュート

「SECRET GUYZのラストを無事終えることができました。皆さま、今まで応援してくださりありがとうございました。SECRET GUYZとしての活動は完結しますが、皆さまとの出逢いはとても貴重なものとなり大きな虹の架け橋となりました。このきっかけは、新たなステップへのスタートだと思っています。皆さまと作ったこの大きな虹の架け橋をもっともっと大きなものにしていくべく、今後は個人な活動となりますが、これからも精力的に活動していきます。これまでSECRET GUYZを愛して下さり今まで本当にありがとうございました」

■池田タイキ

「ラストライブ、笑顔の絶えない僕達にしか出来ないライブでした。解散がここにほんとうにあるの?と思うくらいです。沢山のIKENIEちゃんに、メンバーに、スタッフさんに支えられてステージに登る姿を魅せるのは本当にこれが最後となりましたが、芸能界を引退しても自分にしか輝けないステージを見つけてしっかりと歩んでいきます!6年間、ほんとうにありがとうございました」

■諭吉

「ステージに立った時、僕たちの目の前にはたくさんのIKENIEちゃんがいました。もちろん、会えなかったIKENIEちゃんもたくさんいたと思います。ライブの前日、会えないIKENIEちゃんにもキモチが届くと信じて全力で走ります。そう約束しました。きっと、ギュットいつだって離してくれないんです。それは、心の繋がりであったり、ステージから見えたIKENIEちゃんの表情だったり、僕は本当に幸せ者です。シュート・タイキに出会えたからこそ、IKENIEちゃんにも出会えたと思います。たくさんの事を辿るとキリがないけれど、僕が僕であることを体現出来る本当の場所でした。SECRET GUYZは2月12日をもちまして、解散・完結となりましたが、これからも諭吉自身SECRET GUYZとしてIKENIEちゃんと作り上げてきた虹色の架け橋を胸に、更に増築していけるよう、そして、オニイをもっともっとたくさんの人に知ってもらえるよう邁進して参りますことをここに記させて下さい。本当にありがとうございました」


音楽ニュースMUSIC NEWS

テイラー・スウィフト、ライアン・ゴズリングが披露した「All Too Well」のパロディ・パフォーマンスを称賛

洋楽2024年4月16日

 現地時間2024年4月13日に全米で生放送されたTV番組『サタデー・ナイト・ライブ』(SNL)で、俳優のライアン・ゴズリングとエミリー・ブラントがテイラー・スウィフトの楽曲「All Too Well」のカバーを披露した。テイラーは番組を見 … 続きを読む

ザ・キッド・ラロイ、ライブ中にテイト・マクレーを“ガールフレンド”と呼ぶ

洋楽2024年4月16日

 ザ・キッド・ラロイが、ここ数か月にわたり交際が噂されていたテイト・マクレーとの関係を認めた。現地時間2024年4月14日、彼は、アイルランド・ダブリンの3アリーナで行ったライブで、客席から見ていたテイトが自身のガールフレンドであることをフ … 続きを読む

【ビルボード】乃木坂46『チャンスは平等』71万枚でシングル・セールス首位

J-POP2024年4月16日

 2024年4月17日公開(集計期間:2024年4月8日~4月14日)のBillboard JAPAN週間シングル・セールス・チャート“Top Singles Sales”で、乃木坂46の『チャンスは平等』が初週713,872枚を売り上げて … 続きを読む

【ビルボード】宇多田ヒカル『SCIENCE FICTION』18万枚超えでアルバム・セールス首位獲得

J-POP2024年4月16日

 2024年4月17日公開(集計期間:2024年4月8日~4月14日)のBillboard JAPAN週間アルバム・セールス・チャート“Top Albums Sales”で、宇多田ヒカルの『SCIENCE FICTION』が当週185,56 … 続きを読む

テイラー・スウィフト、ニューAL発売に向けてインスタグラムにカウントダウンが登場

洋楽2024年4月16日

 テイラー・スウィフトが、2024年4月19日に11枚目のスタジオ・アルバム『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』をリリースするまであと数日となるが、インスタグラムとスレッズがスウィフティーズ(テイラーのファン総称)のための楽しい隠 … 続きを読む

Willfriends

page top