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これまで数々のトピックや武勇伝を持つ、どついたるねんがシングル「BOY」でメジャーデビューする! 自主規制やコンプライアンスが激化する現在。彼らの面白みはキープできるのか!? それでも進む彼らが自らの真意を説く!!
──正直言って、今回のみなさんのメジャー進出には驚きました。レコード会社、バンド、双方でデメリットと危惧しかないディールのように映ったもので…。
先輩
「それで悪くなったり、自分たちが損なわれることはないので安心してほしいですね。むしろ、プラスになることを一緒にやっていきたいがためのメジャー行きですから。マタドールのように華麗にあしらっていきますよ。」
山ちゃん
「あり得ないものを見せ続けたい気持ちでここまできましたからね。これまでにないタッグをいろいろと組んでいきたいんです。僕らみたいなあり得ないケースを、あえてやる面白さもあるだろうし。ロックとは常に裏切ることですから(笑)。」
うーちゃん
「“あれはダメ”“これはダメ”どころか、こっちが“これ、大丈夫かな?”と恐る恐る提案したものでも全然実現してくれるほど寛容なので大丈夫でしょう。今のところはやりやすいし楽しいですよ。」
先輩
「今はないけど、何か言われたら言い返してやりますから。」
──そもそもこれまでDIYで十分やってきた印象があるので、あえての必要性にも疑問を感じます。
先輩
「このまま自分たちだけでやっていても広がりが見えなかったですからね。一緒にやることでの多少の広がりが望めるかなと。」
ワトソン
「まっ、才能があふれているんで、ぜひメジャーでそれをもっと開花させたくなったんです(笑)。」
──今回の1stシングル「BOY」を聴いて、このような方法論やアティテュードの出し方できたかと感心しました。いわゆる、みなさんが普段揶揄されていることを逆手にとり、逆に自身の所信表明やアティチュードと化しているところが粋です。
先輩
「茶化しは相当にありますけどね。自分たちにとってのプロテストソングですから(笑)。最初はワトソンがもとになるモチーフやフレーズを持ってきて、それを各メンバーで好き勝手に広げていった賜物です。」
ワトソン
「俺がボケで、みんなの楽器や歌でのツッコミを交えて完成させた感じかな。今回の楽曲の半分はメジャーが決まってから作った曲たちなので、できたてのホヤホヤなんです。今の心情を楽曲に入れ込んでみました。」
──みなさんに対して何の予備知識もなく、かつ歌詞も穿った見方をせずに額面通りに受け止めれば、どれもかなり良い曲です。
ワトソン
「リリックもぐちゃぐちゃですもんね。4人のヴォーカルが想い想いのことを勝手に歌っていれば、そらぁそうもなりますよ(笑)。どうしても出ちゃうんでしょうね。ストレートに伝えたくてもストレートに伝わっちゃうと面白くないといった類の迷いが。」
──それらをあえて聴きやすいJ-ROCKやJ-POP的なフォームで返していたのも印象的です。
先輩
「自分たちが好きなものや聴いてきたものが滲み出たんです。」
ワトソン
「あえて真っ直ぐにやってみました。ドラムの浜くんがよく“良質なポップス”的な例えをするんですが、僕らとしても今後、その良質なポップを目指したいし、それとガバみたいなハードコアな音楽を自分たちなりにミックスして料理したのが、今回の「BOY」でもあるんです。」
山ちゃん
「ずっと分かりやすくはしたかったんです。自分たち的にはずっとストレートなつもりでやってきたんですが、今回ようやく幅広い人にも分かるストレートさまで行き着けたかなって。」
うーちゃん
「先程から皮肉っぽくとっているみたいですが(笑)、そんなことまったくないですから。」
──(笑)。「BOY」なんて非常に分かりやすいメロディーですもんね。
浜
「この曲は歌詞がポイントです。しかも字面だけでも面白いという。歌詞が入ってくるメロディーでもあるので、ぜひ全国のティーンに受け止めてほしいです。」
ワトソン
「歌詞はドキュメントですから。今回もそのまま思ったことを歌ってます。最初は普通に歌ってたけど、仲間を交えるうちに盛り上がっていき、最後はああいった勢いに至ったと。僕ひとりだけでは決して完成まで至らなかった楽曲です。本当は後半の部分を前半に持っていけたら良かったんですが、そこまでの勇気がなく(笑)。聴きやすく、多くの人が入りやすい方法論を選んでしまいました…。」
──2曲目の「おならぷーぷーセッション」も、どついたるねん流のJ-ROCKさを感じました。
先輩
「作るのに結構難航したんですが、ゲストでメイリンちゃんとZEN-LA-ROCKさんが参加してくれて突き抜けたものができました。」
山ちゃん
「もともとはストレートなパンクナンバーだったんです。でも、いろいろな要素を盛り込んでいったら、気付けばこのようになってました(笑)。」
──「煙突」はミツメの曲のカバーですが、これも完全にみなさん色に染まってますね。
ワトソン
「カバーとか人の曲をやるって面倒臭いじゃないですか、覚えたり、演奏も上手くないし。これまでほとんどやったことがなかったんですが、この曲だけは好きだし、いい曲だったんで特別にやりました。」
DaBass
「原曲より全然いいです。これこそ良質なポップスに自分たちの好きな要素をインサートした、ミクスチャーって曲です。後半は急にInfectious Groovesを彷彿させる展開もありますけど(笑)。」
山ちゃん
「この曲では最後ドラムに突っ込みましたから(笑)。音源にはその時の生々しい音も入っているという。空手の正拳突きとか各々の好きな要素を少しづつ入れてます。各人の好きな要素を入れられた意味でもミクスチャーな曲です。」
──これからはより幅広い人へのアプローチも見込まれるわけですが、その方々にみなさんのアピールポイントをお願いします!
DaBass
「これからもこのアティテュードは変わりません!」
うーちゃん
「今回のシングルは500円なので、学生さんも昼飯1食抜けば買えると思うので買ってほしいです。」
──最後に今後のどついたるねんのビジョンを教えてください。
先輩
「小学生の股間を鷲掴みにしたいです。あっ、小学生だったら犯罪になっちゃうか(笑)。中学生の股間を鷲掴みにしていきます!」
山ちゃん
「楽器ができない奴でも、ヒネた奴でも、自分たちを見てバンドを始めたくなる、そんな勇気を与える存在になりたいですね。お前にもバンドはできるんだぜ! さぁ、今から始めろ!!」
取材:池田スカオ和宏
シングル「BOY」
2017年12月20日発売
EVIL LINE RECORDS/KING RECORDS
KICM-91818
¥500(税込)
どついたるねん
どついたるねん:2008年、前身バンドを経て結成。11年に初のフルアルバム『ダディ』発表。映画の主演・音楽担当、写真家7人による撮り下ろし写真集『MY BESTFRIENDS』の刊行、ファッションブランド BEAMS のモデルへの抜擢等、多岐に渡る活動を展開。15年春には変名“SUSHI BOMBER”でアメリカ西海岸ツアーを敢行し、同年秋には初のR&Bを取り込んだ8thアルバム『ミュージック』発表。そして、18年1月20日にメジャーデビュー作となるシングル「BOY」をリリースし、同日に渋谷CLUB QUATTROでフリーライヴを実施する。
「BOY」MV
https://www.youtube.com/watch?v=UsF81JIbGpY「BOY」真のMV
https://www.youtube.com/watch?v=G0wpfUNnVgk
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