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MØ自身初の単独ジャパンツアーが11月23日(木・祝)に新木場STUDIO COASTで開催された東京公演をもって終了した。「リーン・オン」や「ファイナル・ソング」などのヒット曲に加え、先日配信されたEP『ホエン・アイ・ワズ・ヤング』の楽曲も披露し、その圧倒的存在感と、垣間見せるキュートなキャラクターで、オーディエンスを魅了した。
デンマーク出身、ここ数年間に数々のヒット曲にフィーチャーされて世界中にその名前と歌声を浸透させたMØことカレン・マリー・エルステッドが、2016年のサマーソニック出演に続いて、初のジャパンツアーを実現。新木場STUDIO COATで東京公演を行ない、10月に送り出した最新EP『When I Was Young』の全6曲に加えて、1stアルバム『No Mythologies To Follow』(14年)の収録曲、さらにはゲスト参加した曲も盛り込んだ、70分・20曲のセットを披露してくれた。巨大なロゴを配したステージに、『When I Was Young』のオープニング曲でもある「Roots」を歌いながら登場したMØ。脇を固めるのは腕利き揃いの3ピースのバンドだ。その「Roots」が好例で、今回のEPで掘り下げたダウンビートでダークな曲を、従来からのアゲ系のダンスポップと対比させて表現のバリエーションを見せつける彼女は、ステージをたっぷり使ってワイルドに踊りながら、ちょっとクセのあるハスキーな歌声を会場に響き渡らせる。踊っていない時はステージの端に座ったり、でなければフロアに降りてオーディエンスとの距離を縮めようとするそんなMØの存在感とエネルギーは並大抵じゃなくて、パンクバンドで経験を積んだ彼女のルーツが窺えるというものだ。
そして後半はミラーボールの光がきらめく中、ディプロの「Get It Right」、DJスネイクの「Don’t Leave」、カシミア・キャットの「After Coachella」……とお馴染みのゲスト参加曲を続々聴かせ、ソロ名義で最大のヒットを記録した「Final Song」で一旦セットを締め括ると、アンコールで待っていたのが『Lean On』。MØがヴォーカルを担当した、メジャー・レイザーの大ヒット曲である。ファンに渡された日の丸の旗で身を包んで歌う姿は凛々しくて、女の子たちからしきりに「アイ・ラヴ・ユー!」の声が飛び交うのも納得。ダンスポップにロックのハートを宿らせる異色のディーバが、いよいよ日本と確かな絆を築いたようだ。
photo by Masanori Naruse
text by 新谷洋子
EP『ホエン・アイ・ワズ・ヤング』
配信中
https://itunes.apple.com/jp/album/id1292331475?at=10lpgB&ct=886446624006_al&app=itunes
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