【Aldious インタビュー】Aldiousはファンの人たちがあってこそのバンド

2017年11月15日 / 10:00

L→R Marina(Dr)、トキ(Gu)、Re:NO(Vo)、サワ(Ba)、Yoshi(Gu) (okmusic UP's)

今年5月にリリースされた6thアルバム『Unlimited Diffusion』から約半年、47都道府県を回る全国ツアー真っ只中にもかかわらず、ミニアルバム『We Are』が到着!
──いつの間に制作をしていたんだろうと驚きました! 曲作りやレコーディングはどういう状況で進めていたんですか?
Yoshi
「各自ツアー中のホテルでも曲作りをしていましたし、今までアレンジはメンバーで仕上げることが多かったのですが、今回はアレンジャーさん(プロデューサーの小林信一)に今まで以上に入っていただいたので、以前よりスムーズにやれました。」
トキ
「私の場合は浮かんだメロやフレーズをツアー先のホテルで書き溜めておいて、家に帰ってきた時に必死でデモを作って、またすぐ旅立って…の繰り返しでした。たまにツアーの合間のオフ日があれば家にこもって作曲したり。沖縄から東京へ帰ってきて、空港からレコーディングスタジオへ直行するなど、今思うとみんなよく頑張ったなぁと思います。」
──今作の“We Are”というタイトルは、“これが私たちである”という自信を持って付けられたものなのでしょうか?
Yoshi
「ライヴで全国をツアーしている中で、Aldiousはファンの人たちがあってこそのバンドだなと実感することが多くて、その中で“ファンの人も含めてAldiousだ”という気持ちが出てきたので、それでこのタイトルを付けました。」
──だから、1曲目「Intro」はライヴの時のファンの声援なんですね。
Yoshi
「ライヴの時に収録したのは偶然で。たまたまアンコール時に“We Are Aldious”の声が掛かったので、それをメンバーがiPhoneで録音したものが使用されました。その時点では“We Are”というタイトルは表に出していなかったんですけど。」
──タイトル曲「We Are」はYoshiさんらしい様式美メタル曲で、サビでの厚みのあるコーラスも印象的ですね。
Yoshi
「コーラスはメンバー全員で歌っています。私は高い声が出るほうなので一番多く収録したのですが、いかんせん歌が下手なので、“We Are”たったひとつを60回くらい録ってやっとピッチのOKが出ました。それをさらにハモらせるために違う音程でも録って…トータル数百回は“We Are”と歌った気がします。」
──「Absolute」はラウドロック系のヘヴィなイントロや、派手なシンセなどアレンジが盛りだくさんですね。
トキ
「この曲は駆け抜けるような疾走感+ヘヴィ+キャッチーなメロディーという、完全に私の大好きな要素を凝縮した欲張りソングです(笑)。そんな曲を作りたい!と思っていたら、メロディーがパッと降りてきました。ギターソロは勢いとテンポを大事にしつつ、男らしくほぼ一発録りです(笑)。リスナーの方にもノリノリになって聴いてもらいたいですね。」
──そして、「Never give up」はメタルバンドとは思えないほどの爽快感に彩られたJ-ROCK的なナンバーで。
トキ
「Re:NOちゃんの明るめな声を聴かせたくてサビのメロディーから作りました。メタルってとにかく速いし、英詞が多かったりキーが高かったりして、聴くのは最高にカッコ良いけど、歌うのは難しいジャンルだと思うんですよ。だから、みんなで一緒に口ずさめる曲をずっと作りたかったんです。ライヴではもちろん合唱してほしいし、普段の生活でもこの曲を口ずさんで笑顔になってくれる人がいたらとても嬉しいです。」
──「愛しい男」はドライヴ感のあるイントロから一転、ノスタルジックなムードのヴォーカルに驚かされますね。
トキ
「これは“愛しい男”と書いて“かなしい男”と読みます。歌が入ると世界観もガラッと一気に変わるのですが、この曲ではあえてRe:NOちゃんの地声の女らしさとかセクシーな部分を引き出そうと思いました。ドキッとする感じの声…違うバンドかな?と一瞬思ってしまうほど、ほんと違う印象で驚きますよね。ギターのカッティングから入るのですが、カッティングの曲は今までのAldiousには珍しいアプローチで、ものにするまでレコーディングでも一番苦労しましたね。」
──サワさんの「ここにいる不在」はキメの部分や、曲の展開がたくさんあって変化に富んだ楽曲で。
サワ
「自分自身はキメの多いこのようなタイプの曲のプレイはあまり得意ではないのですが、これぞメタル!ということで。楽曲制作において、そこは妥協はせずに挑戦していきたいと考えてますね。今回は展開の多さもあり、どこまでメンバーとの息を合わせられるかがポイントだと思っております!」
──Re:NOさんが作詞作曲した「Happy Birthday」は“れもん”(Re:NOとトキのユニット)としての作品になるのですか?
Re:NO
「今回、人生で初めてギターソロとアウトロも私が考えて、レコーディングでも全て私が生で弾かせていただきました。Aメロやサビの上ものギターはトキが考えてレコーディングしています。“れもん曲”を作ろうと思って作った曲ではないのですが、初めてふたりでアコースティックレコーディングをしたというのもあって、“れもん曲”と私たちは言っています。」
──Marinaさんの「Travelers」は、これまでのAldiousにはない新境地的な楽曲ですね。明るく美しいコード進行など、Aldiousの今後の可能性や広がりも予感させます。
Marina
「そうですね。おっしゃる通り、今後の可能性や新境地に行くイメージで作りました。というのも、昨年よりフェスやイベント、またワンマンライヴでもライヴハウスという枠から飛び出し、大きな会場で演奏させていただくことがすごく増えたので、どうしてもそういった大きな会場でも映えるスケール感の大きい曲が欲しいと思って。もちろん、もっと大きな会場で演奏できる機会が増えてほしいという想いも込められています。」
──今作はどんなふうに聴いてもらいたいですか?
サワ
「今作はポップな曲よりもあえて激しめな楽曲が多い作品となっております。ある意味Aldiousの原点回帰とも言えるんじゃないでしょうか。新しい一面もあり、昔からのファンの方にもこれから知っていただく方にも楽しんでほしいです!」
Marina
「この5人体制になってから、今回の作品に限らずですが、私たちは新しい作品が出るごとにいろいろなチャレンジをしてきたと思います。今回も前作同様、新しいチャレンジや楽曲のバリエーションがさらに増えたと思いますし、逆に初期のイメージがベースになった楽曲もあります。この5人のメンバーだからこそできた“今のAldious”の楽曲たちなので、まずは何も考えずにアルバムを1度通して聴いてもらいたいです。」
取材:舟見佳子
ミニアルバム『We Are』
2017年11月29日発売

Radiant A

【限定盤(DVD付)】

ALDI-017 ¥ 2,800(税抜)

【完全限定アナログ盤2】

ALDI-017R ¥ 2,593(税抜)

【通常盤】

ALDI-016 ¥ 2,300(税抜)

【オフィシャル・ファンクラブ限定盤】

ALDI-018 ¥ 2,408(税抜)

【完全限定アナログ盤1】

ALDI-016R ¥ 2,593(税抜)
ライヴ情報
『Aldious Tour 2017』

11/21(火) 大分・Club SPOT

11/23(木) 鹿児島・SRホール

11/25(土) 宮崎・WEATHERKING

『“Unlimited Diffusion Tour” ファイナル』

12/01(金) 大阪・梅田CLUB QUATTRO

12/02(土) 愛知・名古屋CLUB QUATTRO

12/27(水) 東京・新木場STUDIO COAST
Aldious
アルディアス:2008年に大阪で結成。ガールズメタル界の頂点に立つ5人組。“Ultimate Melodious(究極の旋律)”からの造語だというバンド名が示す通り、アグレッシブな演奏とメロディアスな楽曲が魅力。激しいパフォーマンスと一体感のあるライヴにも定評があり、17年は『Summer Sonic Shanghai 2017』や、2年連続となる『LOUD PARK 17』にも出演を果たした。


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