ギャンパレ 黄色い髪のムードメイカー凱旋「この人たちの想いを裏切っちゃいけない」全国ツアー名古屋公演レポ公開

2017年7月17日 / 21:03

 雑草魂溢れるパフォーマンスで人気急上昇中のGANG PARADE(通称ギャンパレ)。7月25日リリースの最新シングル『Beyond the Mountain』を携えた全国ツアー中の彼女たちが、その名古屋公演を17日に新栄APOLLO BASEにて開催した。

<「いつかそこで輝くまで 歩き続けるよ 光り輝くIDOL」と改めて宣言>

 ギャンパレのムードメイカーであるココ・パーティン・ココにとって凱旋、しかも誕生日前日と言うことで○○歳(年齢非公開)最後のライブでもあった同公演は、登場するなり「愚連隊」と刺繍された背中を見せつけながらも「WE ARE THE IDOL」、今はまだマイノリティな存在であっても「いつかそこで輝くまで 歩き続けるよ 光り輝くIDOL」と改めて宣言する楽曲からスタート。まだまだツアー真っ最中ゆえセットリストや構成の全貌記載は控えるが、この日の7人はそれぞれの個性を大いに爆発させながら、それをひとつのカタマリとして客席へぶん投げてくる強烈なアクトを展開した。

 同グループの発起人であるカミヤサキがBiSへ移籍中で不在の中、不器用ながらもストイックな姿勢でギャンパレを牽引する存在になりつつあるユメノユア、そんな彼女と同じく結成時からのメンバーで一度聴いたら忘れさせない歌唱力を誇るヤママチミキ、モーニング娘。’17生田衣梨奈に憧れながら最近は壇蜜的な妖艶さも武器となっているキャン・マイカ、黄色い髪を振り乱しながら常にエモーショナルなパフォーマンスで魅せるココ・パーティン・ココ、グループ内で最も高い背丈でありながら最も愛らしいキャラクター性とウィスパーボイスが魅力のテラシマユウカ、変人ユイ・ガ・ドクソン、そしてカミヤとレンタルトレードという形でギャンパレ加入以降、何があろうと笑顔でステージに立ち続けたいという意思を迷うことなく溢れさせるようになったアヤ・エイトプリンスと、誰もがその生き様や在り方を表出させながら、会場中を扇情していた。

<「マイカがイケメンのPAさんにおっぱい当てながらLINEのIDを聞いていた」>

 また、恒例化しつつあるコントコーナーでも個々のキャラを生かしながら「マイカがイケメンのPAさんにおっぱい当てながらLINEのIDを聞いていた」などリアリティのある(?)設定を盛り込み、笑いも生んでいくギャンパレ。その後も、メンバーもオーディエンスも横一列に肩を組んで揺れながら歌い叫んだり、ステージ上ではしゃぐだけはしゃいで気持ち良さそうにスヤスヤ眠り出したり、アヤがマイカの唇を奪おうとしたり、ヤママチが思わず聴いていて笑ってしまうぐらい強烈な歌声を響かせたり(その後、完全に声を枯らしていたが(笑))、あらゆる方向に振り切れたパフォーマンスを展開。

 そして、ヤママチによる「最後まで遊びますかぁ! これからもずっとずっと私たちを見ててね」というメッセージからキラーチューン「FOUL」を投下。7人7様に想いの限りを尽くして歌い上げながら、魂の「BODY&7SOUL!」涙を誘うほどの美しいシンガロングを生み出し、その後の更なるキラーチューン「pretty pretty good」ではエモいムードを溢れさせながらも満面の笑みでエビ反りダンスを繰り広げ、完全に会場が大沸騰したところで満を持しての「まだ足りない!」 全身全霊で飛び跳ねながらの「Plastic 2 Mercy」を放り込んでくる、完全に勝ちに行くライブを繰り広げてみせた。

<このツアーが終わる頃には少しでも成長した自分に会いたい……>

 しかし、ひとりの遊び人(※ギャンパレファンの呼称)が「我々にはまだまだ一緒に越えていきたい山があります!」と叫ぶと、そこから「アンコール」ならぬ「まだ足りない!」コールが会場を埋め尽くし、再び7人はステージに戻ってくる。

 地元・名古屋での2回目のワンマンライブが実現できたことへの感謝を述べつつ、そこから「私は何でも平均的に出来ちゃうタイプで、高みを見なかった、努力をするクセをつけてこなかった」と心情吐露を始めるココ。そして「適当に取り繕ったやり方では生きていけない世界」であることに気付いたと、このままではみんなと一緒に上を目指せないと、でもダメなところが多すぎて何を越えていけばいいのか分からないと、それでもこのツアーが終わる頃には少しでも成長した自分に会いたいと……ハッキリ言って上手くまとまっていないMCではあったが、最後に「自分自身を越える為にこの歌をうたわせて下さい」と、6人の仲間と一丸となって「Beyond the Mountain」を全身全霊で歌い踊る様と、そんな不器用なココに向けて一斉に放たれた赤いサイリウムと「おめでとう」の横断幕……この光景は胸を打つものがあった。

<「横断幕まで用意してくれたり……凄い世界に来たんだなと改めて思いました」>

 「また名古屋にすぐ戻ってくるので、そのときはよろしくお願いします!」そう言ってステージを後にしたココからのメッセージを最後に記したい。

 「長いMCをやるのが今日初めてだったので、あんなに人生で手が震えたのは初めてでパニくったんですけど、それに追い討ちをかけるように美しい光景が広がり出して……1年前までは誕生日にあんなにたくさんの人に祝ってもらうことなんて無かったので、みんなが同じ赤いサイリウムを持って祝ってくれたり、横断幕まで用意してくれたり……凄い世界に来たんだなと改めて思いましたし、この人たちの想いを裏切っちゃいけないなと思いました! センキュー! ありがとうございました! おちんち○シール!(めっちゃ大声で)」

取材&テキスト:平賀哲雄
撮影:Jumpei Yamada


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