【ソングライターの殿堂】で特別賞を授与へ! エド・シーラン最新インタビュー

2017年6月12日 / 18:00

 現地時間2017年6月15日に開催される【ソングライターの殿堂】のセレモニーにて特別賞<ハル・デイヴィッド・スターライト・アワード>が、26歳の若さにして、数々のヒット曲を生んできたエド・シーランへ贈られることが決定した。これまでテイラー・スウィフト、ドレイク、ジョン・メイヤー、アリシア・キーズ、ジョン・レジェンドが受賞した同賞は、音楽業界に大きな影響を与えてきた若手ソングライターの功績を称えるため2004年に設けられた。米ビルボードは、英ロンドンO2アリーナでの公演2日目のエドにインタビューを敢行。ソングライティングに関しての質問をぶつけてみた。
 
◎大ヒット中の「Shape of You」は元々リアーナのために書かれた曲だそうですが、誰かのために書いた曲を自分のためにキープしたいと思うことはどれぐらいありますか?
数週間にリタ・オラが新曲をリリース予定で、なんてタイトルになったのかもわからないんだけど(編注:「Your Song」)、もし彼女の元に届いていなかったら、自分のためにキープしてリリースしてた。「Shape of You」は書き始めた当初、リトル・ミックスとリアーナのためだった。自分の中ではそう考えてたんだけど、自分自身のために書いた曲でも他のアーティストのプロジェクト用になることだってある。ワン・ダイレクションのアルバムに収録されている何曲は確実に自分のために書き始めた曲だけど、最終的には彼らのアルバムに収録されたし。
 
◎他のアーティストによってパフォーマンスされている曲から自分自身が感じ取れることは?
クレジットされている曲には可能な限り、シグニチャー的な感じで自分っぽい要素を付け加えようとしてる。それがたとえ僕がバッグ・ヴォーカルを歌うとかギターを弾くという形であれ、自分が関わった曲にそういう要素があるのが好きなんだ。DJマスタードが「マスタード・オン・ザ・ビート」を加えたり、マイク・ウィル・メイド・イットがマイク・ウィル・メイド・イット(ビート)を加えるのと同じように、バックに何かをプラスするんだ。潜在的だけど、紛れもなく存在してる。
 
◎あなたがパフォーマーとしてブレイクするきっかけとなったシングル「The A Team」にはパワフルなバックストーリーがあります。
2009年に書かれた曲で、当時の僕はロンドン周辺でライブをやりながら過ごしてた。友人の一人がクリスマスにホームレスへ食事を提供するセンターを東ロンドンでやっていたんだけど、彼に「来て、みんなを楽しませてくれよ」って言われたから行ってみた。そこでエンジェルという名の女の子と話した。僕はまだ18歳であまり世の中のことを知らなかった。田舎育ちで、田舎には極度にヘヴィーな薬物中毒者はいない。アルコールの問題を抱えてる人は多少いるけど。都会に出てきて、ヘヴィーな薬物中毒とそれが人々に及ぼす影響を目の当たりにしたことは、僕の目を開かせてくれた。当時ロンドンから1時間ぐらいの学生宿舎に住んでいたんだけど、家に帰って、曲を作って、デモをレコーディングしたのを覚えてる。それもiMovieで。他にレコーディングするものがなかったんだ。すごく早く完成して、出来上がるのに20分しかかからなかった。時には曲を書くのに1時間、2時間かかることもあれば、一日かかることもある。でも、これまで書いてきた曲の中で、いい曲だと思えるものは20分以内に書いたものだと思う。
 
◎数少ないヒットにならなかった曲の中から、エドにとって特別なものはありますか?
映画『ホビット』シリーズ(『ホビット 竜に奪われた王国』)のために「I See Fire」という曲を書いたんだけど、僕の所属レーベルでないところからリリースされたから、ラジオ局にプッシュできなくて、ラジオで流れることがなかったんだ。この曲では自分で作曲して、レコーディングして、プロデュースする機会を与えられて、曲をプロデュースするのは僕にとってこの時が初だった。(ニュージーランドへ)飛行機で行って、ヒドイ時差ボケの中、まだCGIがない状態の映画のラフ・カットを観た。その後、上の階の小さなスタジオで曲を書いて、ラフなプロダクションを完成させ、翌日それを自分で全部演奏してから、帰路についた。急速に進んでいったけど、僕が最も誇りに思っている曲の一つなんだ。自分がすべての部分に携わった曲だから。
 
◎しかも、時差ボケ中に書くというのも、困難だったと思います。
いい曲って、自分が疲れてる時にできるっていうのもあると思う。大体の場合、ソングライティングは朝早くより夜の方が気がのるんだ。朝早くというより、明け方か。
 
◎夜型なんですね。
うん、そう思うよ。自分にとって一際意味がある曲は夜遅くに書かれたものが多い。とはいえ、昼間にも曲は書くよ。大体のプロデューサーは昼間に仕事をすることを好むから。スタジオで「Shape of You」を作った時、その日一番最初に書いた曲で、時刻は23時を回ってた。
 
◎自分がこの曲を書いていたら…と思うものはありますか?
ラビリンスによる「Jealous」って言う曲があるんだけど、大のお気に入りなんだ。他のソングライターにも聴いてもらったことがあるんだけど、全員感想は僕と同じ――自分が書いてたら、って言うんだ。素晴らしいコンセプトで、感情がこもっていて、シンプルで、曲として最高。とりわけ難解な曲ではないんだけど、聴いた時に「これはリアルだ」って思える。曲を聴いた時、感極まってしまったことを思い出すよ。それって僕にとってすごくパワフルなことなんだ。曲が自分にそんな風に訴えかけてくるなんて。
 
◎またコラボしたことがないアーティストでしてみたい人はいますか?
ビヨンセは、仕事相手として最高だと思うね。幸運にも以前彼女と一緒にパフォーマンスしたことがあるんだけど、素晴らしいエネルギーとマインドの持ち主なんだ。できたら嬉しいね。
 
◎最近聴いているもので、エキサイティングだと感じるものはありますか?
そうだな、今一緒にツアーして奴らがカレオのアルバムをよく流してるんだけど、すごくいいね。
 
◎ステージに上がる前に聴いているってことですか?
ちゃんと音楽を聴く暇がないんだ。楽屋にはいつも友達や家族が遊びに来てるから、レコードをかける時間がなくてね。彼が楽屋を出るのは、大概僕がステージにあがる2分前ぐらい。これがいつものルーチン……多分変えた方がいいんだけどね(笑)。


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