佐藤 剛の新著『美輪明宏と「ヨイトマケの唄」 天才たちはいかにして出会ったのか』が6月に発売

2017年5月26日 / 17:00

『美輪明宏と「ヨイトマケの唄」 天才たちはいかにして出会ったのか』 (okmusic UP's)

NPO 法人ミュージックソムリエ協会会長の佐藤 剛の著作による書籍、『美輪明宏と 「ヨイトマケの唄」 天才たちはいかにして出会ったのか』が、6月14日に文藝春秋より出版されることがわかった。

『上を向いて歩こう-奇跡の歌をめぐるノンフィクション』(岩波書店/小学館文庫)、『黄昏のビギンの物語』(小学館新書)の著作などをはじめ、自身が運営する音楽WEBマガジン「TAP the POP」などにおいて、楽曲にまつわるストーリーを研究して発表し続ける佐藤剛の新著となる本作。

三島由紀夫、中村八大、寺山修司…時代を彩った多くの才能との邂逅、稀代の表現者となった美輪明宏の歌と音楽に迫る、傑作ノンフィクション。ぜひ手にとってみてはいかがだろうか。

【美輪明宏 コメント】
「自分以外の人によって、己れの人生を克明に調べ上げ語られると、そこには又、異なる人物像が現出する。歴史に残る天才達によって彩色された果報な私の人生絵巻が、愛満載に描かれていて、今更ながら有難さが身に沁みる」

【書籍の概要】
『美輪明宏と「ヨイトマケの唄」 天才たちはいかにして出会ったのか』(文藝春秋)

著者:佐藤 剛

発売日:2017年6月14日

ページ数:424ページ

定価:2,200円+税

ジャンル:ノンフィクション

〈目次〉

第1章 異端にして革命児

「シスターボーイ」と呼ばれて/“天上界の美”と語った三島由紀夫/特異なケースで楽壇に躍り出た問題児/ マスコミへの露出に対する反動/ロカビリー・ブームという音楽革命

第2章 長崎の臣吾少年から丸山明宏へ

革新的だった「メケ・メケ」の日本語詞/軍国主義への嫌悪/シャンソン歌手を夢見て上京/ 女言葉で話すようにしつけられた幼年期/生命感を解放してくれた太陽/「君は大物になる」

第3章 三島由紀夫に見出された若き才能

導きを受けていた野坂昭如/「君も体をきたえなければいけないな」/小説『永すぎた春』の映画化/表現者たちに一斉に訪れた春 / ウィットに富んだ新時代のシナリオ / 「友達を、裏切るのは許せない!」

第4章 シャンソン喫茶「銀巴里」とともに

橘かほると出会って開かれた道/筑豊地方の炭鉱町での体験/若き映画スター赤木圭一郎の死/「愛の讃歌」が歌えるようになってから死ねばいい/日本人の生活感情から出てきた歌

第5章 中村八大という音楽家

音楽を学ぶために日本へ留学した天才少年/早稲田大学の良き先輩、渡辺晋/永六輔との「六・八コンビ」が誕生/無名の新人を育てる名プロデューサー/映画『からっ風野郎』のスチール写真/「キャンティ」からつながる多彩な人脈/音楽と映画の蜜月時代

第6章 日本初のシンガー・ソングライター誕生

NHKの音楽バラエティ番組「夢であいましょう」/世界に通用する日本の音楽/六年ぶりに再会した二人/それぞれの夢に向かって/自らリスクを背負った勝負/「中村八大リサイタル」から得た教訓

第7章 “ほんとうの日本の歌”を作る

戦争体験と「ふるさとの空の下に」/一九六三年から始まった挑戦/胸をなでおろして安堵した二人/三島由紀夫との創作による芸術/「立派な日本の歌を育てなくっちゃあ」

第8章 伝説の番組「夢であいましょう」

「こんにちは赤ちゃん」の誕生/テレビというメディアの力/西洋のモダニズムと日本の土着性/全国に伝わった丸山明宏の復活/日本人のワークソング

第9章 「ヨイトマケの唄」の衝撃

あこがれの地、ブラジル/ボサノヴァとジャズが邂逅した夜/アメリカ人俳優による『薔薇と海賊』/第二の丸山明宏ブーム/社会派歌謡曲ではなく人生派/「くだらない評価は馬にでも食わせろ」/啓示となった名文「夜を 告げる星」

第10章 寺山修司との出会いから演劇の道へ

青森の訛りという生の声/空遠く眸に浮ぶ母の顔/「本歌取り」と「コラージュ」/生死の境をさまよった三年間の入院生活/その才能に気づいていた三島由紀夫/前衛の拠点・草月アートセンター

第11章 60年代の砦・アートシアター新宿文化

「これからはそういう時代が来る」/極秘裏に上映された映画『憂国』/日本人の「エロス」と「死」/代表作となる『毛皮のマリー』/主演に選ばれることの責任

第12章 「ブラジル組曲」で始まったリサイタル

すべては天才歌手――丸山明宏のために/「生きている音楽の為に奉仕せよ」/遺品に残されていた録音テープ/シャンソンという“化け物”/「あたし」と「あんた」/死者に捧げられた無償の愛

第13章 映画『黒蜥蜴』と「黒蜥蜴の唄」

歌舞伎の手法とデカダンス/白羽の矢が立った深作欣二監督/見えない太陽のような存在/中村八大の手で完成した流麗なサウンド/自伝『紫の履歴書』出版を区切りとして

第14章 別離の季節となった一九七〇年

映画『黒薔薇の館』の誤算/野坂昭如、寺山修司との対談/周到に準備されていた「別れ」/一九七〇年一一月二五日、自衛隊市ヶ谷駐屯地

第15章 復活する「ヨイトマケの唄」

「花子とアン」で使われた「愛の讃歌」/幻のアルバム『丸山明宏リサイタル』/民放連の「放送音楽などの取り扱い内規」/自主規制を無視して放送したテレビマン/桑田佳祐の発見によって

第16章 二一世紀へと歌い継いだ者たち

聴くともなく聞いた歌/心の奥にしまい込まれた歌の記憶/歌でつながる不思議な縁/「イムジン河」の純粋さ と反骨精神/中村八大の後継者だった加藤和彦/「天才」という言葉で一致した評価/歌い継がれる「ヨイトマケの唄」

エピローグ

丸山明宏から美輪明宏へ/海外が発見した『黒蜥蜴』と「黒蜥蜴の唄」


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