故クリス・コーネル、訃報の翌日に米エアプレイが急上昇、ランキングで足跡を振り返る

2017年5月22日 / 13:20

 2017年5月17日に52歳で死去した故クリス・コーネルの突然の訃報を受け、翌日アメリカで彼の楽曲のラジオ・エアプレイが跳ね上がった。サウンドガーデン、オーディオスレイヴ、テンプル・オブ・ザ・ドッグ、そしてソロ・アーティストとして多くの作品を残した彼の早すぎる死を悼み、その足跡をアメリカ全土のラジオ局が偲んだ。

 ニールセン・ミュージックによると、5月18日に最もエアプレイが多かったコーネルの楽曲はサウンドガーデンの「ブラック・ホール・サン」。バンドが6回獲得した米ビルボード・メインストリーム・ロック・ソング・チャート1位を初めて獲得した楽曲で、537回オンエアされた。サウンドガーデンは他に「フェル・オン・ブラック・デイズ」(357回)と「スプーンマン」(340回)がTOP5にランクインしている。これらは全て1994年にリリースされた『スーパーアンノウン』の収録曲で、同アルバムはサウンドガーデンが米ビルボード・アルバム・チャート”Billboard 200”で唯一1位を獲得した作品だ。

 TOP10圏内には他にテンプル・オブ・ザ・ドッグとオーディオスレイヴの楽曲がそれぞれ2曲ずつランクインしている。また、TOP10は逃したものの、コーネルのソロ作品もエアプレイ回数が伸び、2015年リリースの『Higher Truth』(ハイアー・トゥルース)からの先行曲だった「Nearly Forgot My Broken Heart」が159回を記録している。また、故プリンスの楽曲でシネイド・オコナーによる1990年のカヴァーが大ヒットした「ナッシング・コンペアーズ・トゥー・ユー」を、コーネルが2015年にSiriusXMの為にレコーディングしたアコースティック・ヴァージョンが144回を記録している。ちなみにコーネルのカヴァーはプリンスが死去した2016年4月にメインストリーム・ロック・ソング・チャートで34位まで再浮上し
た。

◎2017年5月18日に米ラジオで放送された故クリス・コーネルの楽曲TOP10
(順位、曲名、アーティスト名、放送回数)
1位「ブラック・ホール・サン」サウンドガーデン(537回)
2位「フェル・オン・ブラック・デイズ」サウンドガーデン(357回)
3位「スプーンマン」サウンドガーデン(340回)
4位「ハンガー・ストライク」テンプル・オブ・ザ・ドッグ(314回)
5位「セイ・ハロー・トゥ・ヘヴン」テンプル・オブ・ザ・ドッグ(302回)
6位「ライク・ア・ストーン」オーディオスレイヴ(301回)
7位「アウトシャインド」サウンドガーデン(243回)
8位「バーデン・イン・マイ・ハンド」サウンドガーデン(189回)
9位「ラスティ・ケイジ」サウンドガーデン(185回)
10位「アイ・アム・ザ・ハイウェイ」オーディオスレイヴ(163回)


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