かりゆし58、ツアー『ハイサイロード2017 〜ロード・トゥ・サイカイ〜』がついにファイナル

2017年5月9日 / 16:30

4月30日(日)@BLUE LIVE 広島 (okmusic UP's)

かりゆし58が4月30日、『ハイサイロード2017 〜ロード・トゥ・サイカイ〜』のツアーファイナルを広島にて行なった。

かりゆし58は「ただいま」も「おかえり」も言えるバンドだと思います。愛を持って歩き続けた11年。自分たちが帰って来られる場所が全国津々浦々にある。お客さんも彼らとの時間は実家に帰るかのような気分。そんな気持ちでライブハウスにやってくる。時には、友人や恋人、親や子供を自分の大切な場所に連れてくる。それはまるで、盆や正月に親戚たちが集まるあの感じ。年がら年中、心の鍵は開きっ放しだから「ひさしぶり」や「はじめまして」も大歓迎。だからか、誰が来ても人類皆兄弟のような盛り上がりを見せ、もはや祝い事の域。お祭り騒ぎ的なライブ空間になるのは間違いない(笑)。熱くて真っ直ぐで、あったかくて、ほっこり。何かに悩んでいても、泣き笑い、心がにっこり。自分らしく居られる場所で、明日からのパワーを得られる。『ハイサイロード2017 〜ロード・トゥ・サイカイ〜』ツアーファイナルの広島会場にも、そんな光景が広がっていました。

一人一人が一曲一曲に思いを馳せ、過去を見たり未来を見たり。広島FM『大窪シゲキの9ジラジ』で番組のDJを担当している僕もその一人です。その時に確信めいたこともありました。「自分とかりゆし58のあいだには、9ジラー(リスナー)たちが存在」彼らの曲を聴いていると心にあるラジオでの物語が鮮明に蘇ってくる。それぞれの曲に当時の思い出が添付されているからです。ここでも、いくつかご紹介。

高校生の男子が「電照菊」を聴いて、大好きな女子に告白を決意しました。残念な結果にはなりましたが「後悔はしていない」と言ってくれた。そんな彼が今幸せになっていたらと願うばかりです。彼女ができてたらいいな。

恥ずかしくて、母に「ありがとう」が言えない。そんな中学生の女子が電話で出演して「アンマー」を生放送中にプレゼントしました。お母さんも番組を聴いていて「こちらこそだよ」の優しい声がラジオに響きました。今でも親子が仲良しでありますように。

人生を見失っていた会社員の方が帰宅途中の車で「ウクイウタ」を聴き「再び立ち上がれた。」と番組にメッセージを送ってくれました。これからも、諦めたりせず生きてくれてればいい。それだけで、僕たちは嬉しいのです。

死を意識していた女の子が「生きてれば良い事あるみたいよ」を聴いて「もう少しだけ生きてみます。良いことがあるその日まで、ラジオが私の居場所でもいいですか?」と言ってくれた。「もちろん」彼女は今も元気です。

就職活動が上手くいかずに悩んでいた男子大学生は、毎朝「心に太陽」を聴いてました。「今日は大丈夫だ」と自分に言い聞かせるように。そんな彼は、夢への第一歩を踏み出しました。

会社帰りの男性が「ナナ」をラジオから聴いて「妻や娘に優しくします」と伝えてくれた。忙しくて心を失っていたのかもしれません。忘れていた大切な気持ちを思い出したのかもです。

子育てに疲れた親が「嗚呼、人生が二度あれば」を何度も番組にリクエストしてくれました。この曲を聴く度に「今のままでいい」と覚悟を決めて頑張れたそうです。そんな彼女をライブ会場で見かけて、僕は幸せでした。

9ジラジ卒業式という番組の公開イベントで「オワリはじまり」を旅立つ卒業生たちと一緒に大合唱。みんなで肩を組み、声をあげ、心を通わす。この曲が青春の宝物になった瞬間でした。

僕自身も「アイアムを」聴きながら、「広島で喋り続けよう。自分らしく伝え続けよう。ラジオから若者と一緒に平和への気持ちを届け続けよう」と決意した日のことを思い出してました。

かりゆし58のメンバーは「このまちが大好き」と言ってくれます。「沖縄も広島も同じ。じいちゃんや、ばあちゃんたちが、緑あふれるまちを作ってくれた。俺たち後輩に先輩が、このまちを残してくれた。だから感謝しつつ、大切な家族や仲間と一緒に、美味しいお酒を飲んだり、美味いご飯を食べて、ずっと笑顔でいようね」彼らのその気持ちを初めて聞いた日の事を僕は一生忘れません。彼らの言葉や音楽で何度でも前を向けるから。きっと、どのまちでもかりゆし58の存在は同じなんだろうと思います。

そんな思いを馳せながら、ステージを見つめる僕は気づきました。一人一人、つまり点と点が線になり、さらには丸い円になって最後は大団円。会場全体が一致団結してライブを作っていた。それこそが絆。そして、互いの人生に残り続ける“証”。一度結んだ心は決して離れない。だから決して最後じゃない。音楽で手を握りあったおかげで、お互いの寿命も伸びた気がします。ご縁があっての広島千秋楽。最幸な笑顔でツアーを締めくくった、前川真悟、新屋行裕、中村洋貴、宮平直樹、柳原和也と目の前のお客さんを見ていると、また再会できるような気がしました。だから、さようなら。じゃなく、またな。その日までは、がんばろう。そして、心からのありがとう。ずっとかりゆし58が大好きです。

text by 広島FM “9ジラジ”DJ:大窪シゲキ


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