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クミコが、“クミコ with 風街レビュー”名義によるシングル「砂時計」の発売を記念し、4月3日に東京・南青山ル・アンジェ教会にて『クミコ with 風街レビューライブ ~松本 隆の世界を歌う~』を開催。「砂時計」の作詞を手がけた松本隆と作曲を手がけたつんく♂がゲストとして登場した。
クミコ with 風街レビューは、昨年16年ぶりにクミコと作詞家の松本 隆が本格的にタッグを組み、新進気鋭のシンガーソングライターが楽曲を提供するプロジェクトとして始動。
9月7日に発売された第1弾シングル「さみしいときは恋歌を歌って」の作曲とコーラスを秦 基博が、2曲目に収録された「恋に落ちる」の作曲とコーラスをハナレグミの永積崇が担当し、話題を呼んだ。
今作「砂時計」では作曲につんく♂を迎え、80年代のヒットメーカー・松本と、90年代のヒットメーカー・つんく♂の初タッグが実現。なお、サウンドプロデューサーは、前作に引き続き冨田恵一が担当している。
この日のライヴは、松本が生まれ育ち、“風街”の原点となった所縁の街、東京・青山にある南青山ル・アンジェ教会にて開催。クミコがかつて松本から提供された楽曲を中心に、スペシャルなセットリストで行なわれた。
集まった100名のファンに囲まれながら、ヴァージンロードの上を歩み登場したクミコは、クミコ with 風街レビューの第1弾シングルより「恋に落ちる」でラブソングを響かせ、スペシャルなライブが幕を開ける。
クミコは、『ようこそ、お越しくださいまして、ありがとうございます』とあいさつすると、『今回、松本隆さんとご一緒させていただいて、クミコ with 風街レビューとして作品を作り続けています。“風街”というのは、松本さんの生まれ育った街、この青山。それにちなみまして、この青山辺りの教会を選んで、歌うことになりました』と今回のライブについて説明した。また、今後のクミコ with 風街レビューの活動についても『今年ひとつのアルバムにしたい』と意気込みを語った。
ライブは、2000年にクミコが松本と初めてタッグを組み発表したアルバム『AURA』の楽曲を中心に展開。あっという間に本編が終了すると、アンコールで再び出演したクミコの呼びかけで、松本が登場する。教会でのライヴについて松本は『いいですね。』と感想を述べると、『今、アルバムを作っています。あと3曲、詞を書けば終わりです』とファンの期待を膨らませた。つんく♂については、『僕は80年代に頑張って、90年代は大人しくしていようと、身を引いた時期があってね。その後つんく♂さんが出てきて、一世を風靡して』と振り返ると、新曲でのつんく♂のメロディについて、『素晴らしいと思います』と絶賛した。
さらに2人の声かけで登場したつんく♂は、パソコンに打ち込んだ言葉をクミコが代読する形で、『よろしくお願いします』とあいさつする。そして初めて新曲「砂時計」の詞を見た感想については、『2番の歌詞が妙に重くて、ちょっと驚いたのですが、でもよくよく考えてみたら、可愛い乙女心だなぁと思ったんです』と語り、『曲自体は重くならずに、かわいい部分をたくさん残して素直な曲にしたら、ちょうど良いウェットな曲になったなぁと思いました』と続けた。
それを受けて松本は、2番の詞の世界観について『平たく言うと“不倫”ですよね』と明かすと、クミコは『近頃、“この関係”は非常に叩かれやすいテーマになってきましたね』と問いかけ、松本は『詞の中は詞の中ですから。何があってもいいのです。いろんな愛の形がありますから。』と返した。さらに、日本と行き来しながら仕事をしているハワイで作曲を行なったというつんく♂は、この楽曲とハワイの海の関連性があるかと問われると、『でもなんかスキューバ・ダイビングしているような、そんな気分でしたよ』と感想を伝えた。
3人でのトークを終えると、クミコが『せっかくなので』と、つんく♂のギター伴奏とともに新曲「砂時計」を初披露。“風街”の原点とも言える地・青山の教会で大人のラブソングを熱唱すると、歌唱後にはつんく♂からクミコへ拍手が贈られた。つんく♂、そして松本と大きな拍手で送り出したクミコは、『全ての生きとし生ける者へと。今日はこの歌が、この会場にぴったりだと思います』と「鳥の歌」を届けて全11曲で終幕した。
なお「砂時計」は4月3日より先行配信がスタート。ぜひチェックしてみてほしい。
【セットリスト】
1. 恋に落ちる
2. 情熱
3. 昼顔
4. 接吻
5. ちょうちょ
6. 心の指紋
7. かみかくし
8. チューリップ
9. さみしいときは恋歌を歌って
ENC1. 砂時計
ENC2. 鳥の歌
シングル「砂時計」
2017年4月19日発売
COCA-17273/¥1,300(税込)
<収録曲>
1.砂時計
2.セレナーデ
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