ジャーニー 4年振りのジャパン・ツアーがスタート。大阪城ホール公演のセットリストが公開

2017年2月2日 / 11:30

 1973年の結成以来、40年以上にわたり第一線を走り続け、全世界で8000 万枚以上のセールスを誇るアメリカの国民的人気バンド、ジャーニー。先頃、音楽シーンに多大な影響を与えたアーティストが選出される“ロックの殿堂”に、2パック、パール・ジャム、イエスらとともに選ばれたのも記憶に新しいジャーニーの、4年ぶりのジャパン・ツアーが2月1日(水)大阪城ホールよりスタートした。

 来日メンバーは、代表作『エスケイプ』『フロンティアーズ』発表時のオリジナルメンバーである、ニール・ショーン(g)、ロス・ヴァロリー(b)、ジョナサン・ケイン(key)、スティーヴ・スミス(ds)という黄金期を支えた面々に、YouTubeに投稿されたジャーニーのカバーをニール・ショーンが偶然視聴したことをきっかけに、2007年に電撃加入したアーネル・ピネダ(vo)の5人。そんな彼も加入して早10年と、歴代最長期間ボーカリストを務めていることになり、新生ジャーニー躍進の立役者であるのは間違いない。

 この日の大阪城ホールは、アリーナを横使いしたパターンで、ステージを身近に感じられるレイアウト。オンタイムでSEと照明が落とされ、1人、また1人とステージにメンバーが現れると観客も総立ちに。ブルーのサーチライトが会場を照らす中、徐々にボルテージを上げていくイントロを鮮烈にかき消したのは、あのイントロ…! キーボードの音色に共鳴するかのような大歓声に包まれた、いきなりの代表曲『セパレイト・ウェイズ』という鳥肌モノのオープニングに、早くも場内は大合唱という熱狂ぶり。しなやかな身のこなしでステージを駆け抜けるアーネルの驚異的な歌唱力と、泣きまくるニールのギター。往年のサウンドをまるで色褪せることなく魅せていくパフォーマンスは、彼らが今再び充実期にいることを物語っているよう。

 「ありがとう、オーサカ!」と日本語で観客に呼びかけ、『トゥ・ユアセルフ』『お気に召すまま』etcとヒット曲の数々を余すことなく披露していく光景は、これぞ“グレイテストヒッツ・ショー”。随所に各メンバーのソロセクションを織り交ぜつつ、『ライツ』ではアーネルがスマートフォンを掲げるように促し、大阪城ホールの広大な空間にいくつもの想いを乗せた光が灯っていく。続いて、ジョナサン・ケインが奏でる美しいピアノに導かれ始まったのは、感動の名バラード『オープン・アームズ』。日本でもCM 曲や映画主題歌として幾度となく愛されてきた普遍の名曲に、グッと聴き入るオーディエンス。

 後半戦も『クライング・ナウ』『ホイール・イン・ザ・スカイ』他、立て続けにヒット曲を連発。『時への誓い』での惚れ惚れするようなアーネルの歌唱と観客の大合唱が大阪城ホールを包み込んでいく様は、まさに絶景。そして、皆が待ち望んだ名曲『ドント・ストップ・ビリーヴィン』が、言葉や国境を超えて、時を超えて、今でもこんなにも胸を揺さぶるのは、ジャーニーの旅路がまだまだ続いていくことを証明しているかのようだった。

 なお、ジャパンツアーは、2月2日愛知県体育館、4日ゼビオアリーナ仙台、6日・7日日本武道館と続き、最終日7日の日本武道館公演は、世界初の試みである『エスケイプ』、『フロンティアーズ』の完全再現ライブとなる。どちらも1000万枚以上のセールスを記録したジャーニーの代表作にして名盤中の名盤だけに、一夜限りの夢のステージは必見だ。

◎2/1(水)大阪城ホール公演セットリスト
01. セパレイト・ウェイズ
02. トゥ・ユアセルフ
03. オンリー・ザ・ヤング
04. ストーン・イン・ラヴ(お前に夢中)
05. お気に召すまま
06. ライツ
07. オープン・アームズ
08. クライング・ナウ
09. チェイン・リアクション
10. ラ・ドゥ・ダ
11. ホイール・イン・ザ・スカイ
12. 時への誓い
13. ドント・ストップ・ビリーヴィン
アンコール
14. ラ・ラザ・デル・ソル
15. アスク・ザ・ロンリー

Text by 奥“ボウイ”昌史
Photo by 渡邉一生(SLOT PHOTOGRAPHIC)

◎JOURNEY JAPAN TOUR2017

来日メンバー(*は『エスケイプ』『フロンティアーズ』発表時のオリジナル・メンバー)
・ニール・ショーン〈g〉*
・ロス・ヴァロリー〈b〉*
・ジョナサン・ケイン〈key〉*
・スティーヴ・スミス〈ds〉*
・アーネル・ピネダ〈vo〉

2/1(水) 大阪城ホール
2/2(木) 愛知県体育館(お問い合わせ:CBCテレビ事業部 052-241-8118)
2/4(土) ゼビオアリーナ仙台(お問い合わせ:ニュース・プロモーション 022-266-7555)
2/6(月) 日本武道館(お問い合わせ:ウドー音楽事務所 03-3402-5999)
2/7(火) 日本武道館:特別公演<世界初!歴史的名盤『エスケイプ』『フロンティアーズ』完全再現ライヴ>(お問い合わせ:ウドー音楽事務所 03-3402-5999)

チケット料金
S:¥12,000(税込)
A:¥11,000(税込)

オフィシャルHP
http://udo.jp/Artists/Journey/index.html


音楽ニュースMUSIC NEWS

『虹プロ2』発・NEXZ、ダンスパフォーマンスビデオ第4弾を公開

J-POP2024年4月18日

 NEXZが、ダンスパフォーマンスビデオ『NEXZ Archive | J-HO Choreography | Tambourine – Eve』を公開した。  ソニーミュージックとJYPによる日韓合同オーディション・プロジェク … 続きを読む

私立恵比寿中学、【2024年新春大学芸会】ライブ映像発売決定 メイキング&【オケラディスコ2023】ダイジェストも収録

J-POP2024年4月18日

 私立恵比寿中学が、2024年7月3日に同1月6日~7日に開催した【私立恵比寿中学 新春大学芸会2024~高く飛ぶ竜と僕らのその先~】のライブ映像を発売することが決定した。  DAY1のパフォーマンスに加え、本作の初回生産限定盤には、DAY … 続きを読む

Crossfaith、約6年ぶり新体制初となる新アルバム『AЯK』リリース&ツアー開催決定

J-POP2024年4月18日

 Crossfaithが、新体制初となる新作アルバム『AЯK』を2024年6月26日にリリースすることを明らかにし、併せて【Crossfaith AЯK Japan Tour 2024】の開催を発表した。  『AЯK』は、『EX_MACHI … 続きを読む

&TEAM、美しい春&葛藤する少年たちを切り取ったコンセプトフォト44点を公開

J-POP2024年4月18日

 &TEAMが、2024年5月8日にリリースとなる1stシングル『五月雨 (Samidare)』のコンセプトフォト44点を公開した。  ソロカットでは、舞い落ちる桜色の花びら、雨粒の残る車窓からどこか遠くを見ている9人それぞれの新鮮 … 続きを読む

INIの大規模展覧会、未来への意志を込めたサブタイトル&キービジュアル公開

J-POP2024年4月18日

 INIの大規模展覧会のサブタイトルが「DESTINED HORIZONS」に決定し、撮り下ろしキービジュアルが公開された。  2024年5月24日~6月30日まで、東京ドームシティのGallery AaMoにて開催される【INI EXHI … 続きを読む

Willfriends

page top