吉田山田、名古屋公演でZIP-FMラジオドラマ主題歌初披露

2017年1月31日 / 11:30

1月29日@愛知・愛知県芸術劇場大ホール (okmusic UP's)

吉田山田が1月29日に愛知・愛知県芸術劇場大ホールにて、ライヴツアー『吉田山田7周年記念7ヶ月7会場マンスリー企画「Over The Rainbowツアー」』の名古屋公演を行なった。

『Over The Rainbowツアー』は昨年9月から毎月一公演ずつ全て異なるセットリスト、演出で行われるマンスリー企画で、今回の名古屋公演は『〜名古屋 ミステリアスマジックサーカス〜』と題して、ステージに紗幕に映し出される映像と音楽のコラボレーションで幻想的な世界を演出した。

ステージ上には紗幕が引かれ、開演を迎えるとそこにオープニング映像が映し出される。観客が釘付けとなっていると、天使と悪魔の絵の狭間から二人の姿が照らし出され、激しいサウンドと共に「天使と悪魔」でライヴはスタート。演奏に合わせて目まぐるしく映し出される天使と悪魔のカード。このツアーの中で一番とも言えるド派手な演出に立ち上がった観客も息をのむ。立て続けに紗幕には星空が描かれ、山田義孝(Vo)の「ハロー! 名古屋!」の掛け声と共に、「ORION」で宇宙空間へ誘う。流星が歌詞を紡ぎ出すように映し出す様は、ステージに吸い込まれるような感覚にも感じられる。吉田結威(Gu/Vo)「今日は一夜限りのこの日を最後まで楽しんで帰ってね!ヨロシク!」と挨拶も早々にタイトル通りに星座を投影した「カシオペア」、オーロラで幻想的な世界を演出した「カシスオレンジ」と立て続けに披露。

この日は“サーカス”がテーマということで吉田が団長をイメージしたナポレオンジャケット、山田が猛獣をイメージしたというピンクのファーコートを衣装に選んだ。そのピンクが映えるような「春色バスと初恋ベンチ」では、歌詞に登場するバスや舞い散る桜が映し出され、それぞれが胸にしまっている淡い思い出と重なったことであろう。「タイムマシン」からはサーカスらしくピエロも登場してパントマイムで切なさを助長したり、「航海」では波に揺られる船が紗幕に映し出されたりと、視覚で楽しませるさまは、まさに吉田山田のショーとも言うべきところだ。

一転し、2人だけの弾き語りでシンプルながらも歌の持つ力を届けた「日々」、映し出される日常の風景と共に迷いや葛藤を包み込むように歌った「Today,Tonight」と緩急をつけてから一気に後半戦へ。「そろそろさ、一緒に歌って立って踊りたいよね!?」の掛け声に合わせて立ち上がった客席へは「てんてんてんて」「YES」とアグレッシブなサウンドを浴びせる。畳み掛けるように映し出される歌詞と映像に会場も否応無しに盛り上がり、手拍子とジャンプで応える。まさにあっという間に本編のラスト「魔法のような」へ。スクリーンに映し出される子供達の笑顔にあふれた写真と2人から放たれるメッセージのリンクに、会場は涙を流しながらも「LALALA〜♪」の大合唱で一つの空間を作り上げる。「サンキュー名古屋!」と高らかに叫んだ2人の顔には笑顔であふれていた。

会場からは<どれだけあなたに助けられてきただろう>と「約束のマーチ」の大合唱が沸き起こり、それに応えてアンコールがスタート。これまで映像を映し出していた紗幕が取り払われて始まった「新しい世界へ」では、まるで新たにライブがスタートしたかのように会場が湧く。2人もそのボルテージを感じ取ったかのように「行けんの名古屋!? 行けんの名古屋!? 後ろも行けんの!? OK! ついてこい!」と煽り、「行くぞ! 名古屋!」の掛け声で「未来」へと繋ぐ。「押し出せ」「イッパツ」と吉田山田の楽曲の中でもアップテンポな楽曲を集約したこの流れに会場も拳を突き上げ、タオルを振り回す。縦横無尽にステージを左右に行き交っていた2人も、客席へかけ降りて会場全体と一緒になってステージを作り上げ、この日一番の盛り上がりを見せた。そして、この日は吉田山田の新曲でZIP-FM『GROOVER’S DIVE』とコラボしたラジオドラマ企画『月9ドラマを作ろう!』の主題歌である「ホントノキモチ」を初披露。甘酸っぱい青春をテーマに作り上げたこの曲を二人だけで生演奏し、会場も真剣に耳を傾けていた。

「こんなにもたくさんの人が全国からこの場所に足を運んでくれたのを凄く受け止めながら1曲1曲歌ってきました。今日はたくさん僕らに拍手を送ってくれたけど、最後は僕らから皆さんへ感謝を込めて拍手を送りたいと思います。そして君も、君自身のために拍手をどうか送って欲しいと思います」「理不尽な言葉で傷ついたり、ふとした一言で落ち込んだり、気を使っていつの間にか疲れたり。誰も傷つけたくて生きているわけじゃないのに、家に帰ってもすごく苦しい気持ちになることもあるよね。だから今日の最後の曲は、君の心にリボンを結ぶような気持ちで歌いたいと思います。本当に今日はどうもありがとう 」そう感謝の気持ちを述べ、最後に選ばれたのは「約束のマーチ」。“第二の故郷”と慕う名古屋で彼らの知名度を広めるきっかけになった曲でもあり、これまでも長く歌い続けてきた大切な曲に、会場からもすすり泣く声や溢れる涙が止まらなかった。「本当に今日はどうもありがとうございました! また必ずどこかでお会いしましょう! 吉田山田でした! サンキュー!ありがとう!」2017年一発目となるライヴは大きな感動に包まれながら幕を閉じた。

『Over The Rainbowツアー』残す公演は2公演。2人それぞれの世界も魅せるという2月19日北海道・札幌PENNY LANE 24での『〜札幌 ツートンカラー〜』、そして、3月25日東京・ディファ有明にてダンスホールをテーマに行われるツアーファイナル『〜有明 コズミックダンスホール〜』。どちらもチケットは残りわずかとなっており、一部プレイガイドは販売も終了しているため早めにチェックしよう。

【セットリスト】
01.天使と悪魔

02.ORION

03.カシオペア

04.カシスオレンジ

05.春色バスと初恋ベンチ

06.タイムマシン

07.航海

08.日々

09.Today,Tonight

10.てんてんてんて

11.YES

12.魔法のような

〜アンコール〜

13.新しい世界へ

14.未来

15.押し出せ

16.イッパツ

17.ホントノキモチ

18.約束のマーチ

吉田山田7周年記念7ヶ月7会場マンスリー企画「Over The Rainbowツアー」
「Over The Rainbowツアー」~札幌 ツートンカラー~

2月19日(日) 北海道 札幌PENNY LANE 24

「Over The Rainbowツアー FINAL」~有明 コズミックダンスホール~

3月25日(土) 東京 ディファ有明


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