UK発のジャズ・ファンクバンド、ザ・ベイカー・ブラザーズ大阪公演、音楽を愛し心から楽しむ者にしか表現しえないライブ

　UK発のジャズ・ファンクバンド、ザ・ベイカー・ブラザーズの来日公演が2017年1月9日、東京公演に先駆けビルボードライブ大阪にて行われた。

　ビルボードライブ大阪でのライブは5回目となる彼ら。今回は今年1月に発売のアルバム『High Rez』を引っさげ、ヴォーカリストに紅一点のファンキー・ディーヴァ、ヴァネッサ・フリーマンを迎えての登場となった。

　開演の16時半ちょうどにオンステージ。「How do you do OSAKA?!」と人懐っこいMCで会場を和ませたかと思うと、あやしげで癖になるギターリフが印象的なインスト曲からスタート。のんびりと休日ムードを楽しむ観客でほぼ満席となった開場に良い意味での緊張感を走らせた。

　続いてThe Baker Brothersの定番曲、「Feeding Freddy」のご機嫌なイントロが聞こえてくると、踊りだしたくてウズウズする会場の空気が伝わってくる。

　以降たたみかけるように彼らの本領発揮。これがジャズ・ファンクバンド？！と耳を疑うようなクリス・ペドレイ(Ba,Vo）とジェフ・レイ(Gt,Vo)によるロックミュージシャンさながらのロック魂あふれるヴォーカルに、観ているこちらが手に汗握るような速弾きバトル。リズム隊が刻む超高速ファンクビートにハモンドオルガンとサックスのメロディラインが参戦する中、絶妙なタイミングで重なるカッティングギターが最高に気持ち良い。さらにヴァネッサ・フリーマンを交えて新譜『High Rez』からの楽曲は、しっかりとディーバにスポットを当てたもので、The Baker Brothersの現在を魅せてくれた。

　ファンクはもちろん、ジャズ・フュージョン・ロック、時にセクシーなR&B的要素を取り入れた、音楽を愛し心から楽しむ者にしか表現しえないショーは、時代やジャンルを縦横無尽に行き来し、アンコールに、アノ、名曲で最高潮を迎え幕を閉じた。

　東京公演は1月11日（水）＠Billboard Live TOKYOにて。

　誰にもまね出来ないてっぺん知らずのファンキーなステージをぜひ生で体感してほしい。

Photo by Kenju Uyama

◎リリース情報
アルバム『High Rez』発売中
品番：PCD-24482
定価：2,400＋税

◎公演情報
ビルボードライブ東京
2017年1月11日(水)
1stステージ 開場17:30 開演19:00
2ndステージ 開場20:45 開演21:30
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