オバマ大統領、チケット転売禁止法案に署名

2016年12月16日 / 16:50

 現地時間2016年12月15日、アメリカのオバマ大統領が「ベター・オンライン・チケット・セールス・アクト(BOTSアクト)」に署名した。

 ホワイト・ハウスの報道官は声明で、この法案は「特定のイベントのチケットに消費者が公平にアクセスできることを保証し、インターネットのチケット販売業者による規制措置の回避を禁ずるものである」と述べている。

 分かりやすく言い換えると、ファンがイベントなどのチケットを発売時に定価購入しやすくする法案だ。

 アメリカのエンタメ業界は長い間ボット(bots)と激戦を繰り広げてきた。アーティストもマネージャーもプロモーターも一様に、仲介業者がチケットを大量購入し、大幅な高値で転売することを可能にするプログラムの利用に反対してきた。一般のファンや金欠のコアなファンが締め出されてしまうからだ。BOTSアクトはこのような行為を違法とし、「販売者が違反行為に参加した、操作する能力があった、または知っているべきだった」場合、ボットを利用して購入したチケットの転売を法的に禁止する。

 チケット販売大手のチケットマスターは、「アーティスト、会場、チーム、そして特にファンを代表し、チケットマスターはBOTSアクトがこの度連邦法となったことを喜んでいる。チケットマスターはBOTSアクトを立案した国会議員と密接に連携してきており、この法案が通過したことにより関心が高まり、ボットの不正利用を規制する重要な一歩になると信じている」と歓迎する声明を出した。

 この法案はもともと2015年2月に提出されたものだったが、今年に入ってからチケット販売をめぐる問題が深刻化した。アデルとブルース・スプリングスティーンのツアー・チケットが発売とほぼ同時に完売となり、転売市場に流れて高額な値段で取り引きされた。大ヒット・ミュージカル『ハミルトン』のクリエイター、リン=マヌエル・ミランダはこのような行為を非難する内容の「ボットがブロードウェイを殺すのを阻止しよう」と題されたコラムを6月にニューヨーク・タイムズ紙に掲載している。

 今月の初め、12月7日にこの法案は下院を通過し、ようやく大統領の元へと送られた。同じ問題は海外でも起こっていて、StubHubやLive Nationなどの企業がイギリスとイタリアで捜査の対象となっている。


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