グザヴィエ・ドラン最新作『たかが世界の終わり』2017年2月公開！ ギャスパー・ウリエルの来日も決定

　「若き美しき天才」と称され、映画界のみならず世界のカルチャーシーンに閃光を放ち続けるグザヴィエ・ドランによる最新作『It’s Only the End of the World（英題）』。邦題を『たかが世界の終わり』とし、2017年2月11日より全国順次公開されるが決定。主演を務めるギャスパー・ウリエルが来日することも発表された。

　“愛と葛藤”を描き続けたドランが“ある家族の1日”を切り取った本作は、カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞し、アカデミー賞外国語映画賞カナダ代表作品となった。うまく想いを伝えられない登場人物たちの姿は、まさにミスコミュニケーションに陥った現代の家族そのものだ。

　ドランの才能に引き寄せられて集まったのは、ギャスパー・ウリエル、レア・セドゥ、ヴァンサン・カッセル、マリオン・コティヤール、ナタリー・バイというフランスを代表する一流俳優陣。自らの死を家族に伝えるために、帰郷する人気作家。12年ぶりの再会を祝う感動的な団欒の代わりに彼を待っていたものとは――。彼らが全力でぶつけ合う感情。怒りも憎しみも悲しみも、そのすべてが愛だと気付くとき、私たちは絶望の中にこそ希望があると知る。

　なお、ギャスパー・ウリエルの来日は、12月初旬が予定されている。

Photo of Gaspard Ulliel in Cannes（C）Kazuko Wakayama

◎映画『たかが世界の終わり』
監督・脚本：グザヴィエ・ドラン
原作：ジャン=リュック・ラガルス『まさに世界の終わり』
出演：ギャスパー・ウリエル、レア・セドゥ、マリオン・コティヤール、ヴァンサン・カッセル、ナタリー・バイ
配給：ギャガ　提供：ピクチャーズデプト、ギャガ、ポニーキャニオン、WOWOW、鈍牛倶楽部
後援：カナダ大使館、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
原題：Juste la fin du monde/カナダ・フランス合作映画/99分/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/字幕翻訳：原田りえ
（C）Shayne Laverdiere, Sons of Manual
＜STORY＞
「もうすぐ死ぬ」と家族に伝えるために、12年ぶりに帰郷する人気劇作家のルイ（ギャスパー・ウリエル）。母のマルティーヌ（ナタリー・バイ）は息子の好きな料理を用意し、幼い頃に別れた兄を覚えていない妹のシュザンヌ（レア・セドゥ）は慣れないオシャレをして待っていた。浮足立つ二人と違って、素っ気なく迎える兄のアントワーヌ（ヴァンサン・カッセル）、彼の妻のカトリーヌ（マリオン・コティヤール）はルイとは初対面だ。オードブルにメインとぎこちない会話が続き、デザートには打ち明けようと決意するルイ。だが、兄の激しい言葉を合図に、それぞれが隠していた思わぬ感情がほとばしる──。