【RUSH BALL 2016】マンウィズ、WANIMA、ゲス極…雨予報を跳ね除け最高のフェス日和!2日目レポ!

2016年9月12日 / 10:30

 2016年8月28日、大阪・泉大津フェニックスにて【RUSH BALL 2016】2日目。1日21組、2日間で総勢42組のアーティストが熱いライブを繰り広げた。
 
 なんと意外や意外!【RUSH BALL】初登場のMAN WITH A MISSIONのパフォーマンスが始まると、会場が一気に大熱量を発した。「Get Off of My Way」でオーディエンスがみな、両手をオオカミのポーズにし踊り始める。凶暴な中にも愛らしい姿に、見てるこちらまでも楽しくなる。「キサマラを全員ブッ潰しニ来マシタ」と煽り立て、「デモ水分ハ補給シテクダサイ」と親切な一面も。映画『X-ミッション』イメージソング「Give it Away」、「Emotion」、「FLY AGAIN」など最高にノリの良いセットリストで初登場とは思えないグルーヴが出来上がっていた。
 
 一瞬ぐずついた天気も晴れ空を見せ、ハイテンションで登場したのは、渋谷系ならぬ”神泉系”をテーマに活動しているフレンズ。演奏が始まると、引き寄せられるようにして人が集まりだす。「ビビビ」や「ベッドサイドミュージック」などまるでお手本のようなポップミュージックに体を揺らさずにはいられない。そして、おかもとえみ(Vo)とひろせひろせ(Key)、三浦太郎(Gt)のハーモニーが至高に心地よい。ゆる?いMCも彼らの魅力の一つだろう。オーディエンスの心を掴んで離さないステージとなった。
 
 アリーナエリアをパンパンにさせたのはWANIMA。「THANX」や「リベンジ」など定番曲を中心に、ハードコアにレゲェやスカの要素を取り入れたキャッチーな楽曲にオーディエンスは一斉に歌いだす。3ピースでありながらあのド迫力な演奏に興奮せざるにはいられない。自虐ネタや下ネタなどKENTA(Vo,Ba)の底抜けのない明るいキャラクターでMCもテンポよく進み、「ともに」で締めくくり、ファンを高揚させた。
 
 今一番ヤバい3ピースバンドとして何かと話題のヤバイTシャツ屋さん。
先日メジャーデビューも発表され、地元大阪での凱旋ライブという事も相まってか、ATMCステージには溢れんばかり、というか、溢れまくるオーディエンスが詰めかけていた。挨拶がてらの「Tank-top of the world」を披露すると、ATMCステージに集まった観客は大暴れ、砂埃がが舞い上がる…もはやステージが見えない。時事ネタ取り入れた爆笑MCをはさんで「ヤバイTシャツ屋さん初めて観た人~?多いな、下ろせ下ろせ、よく今まで盛り上がってたな、ようウェイウェイできたな」と流れるように「ウェイウェイ大学生」へ。「1曲だけおまけでやります」と「スプラッピ・スプラッパ」で、ヤバイTシャツ屋さんのヤバイ初出演は幕下ろした。少しふざけた歌詞や曲名が、ガッツリした演奏に乗っかるとキャッチーでポップでたまらなくエモい。まだまだ引き出しがありそうで、彼らから目が離せない。
 
 雨の気配もない青空と刺すような日差しの中、SEからATMCステージに姿を表したのはCreepy Nuts。日本一のラッパー、会場近隣の堺出身のR?指定とDJ松永による1MC1DJのユニット。初っ端から挨拶代わりのフリースタイルラップから昼間っから半分くらい下ネタのMC(笑)笑いとトークで会場を完全に飲み込んでから「みんなちがって、みんないい。」。次は5つほど観客よりフレーズをもらってアドリブでラップを披露するR-指定得意の聖徳太子フリースタイル。ファンをいじりつつ完璧なラップで会場を湧かせると、今度はDJ松永の出番。彼の華麗なターンテーブルさばきはファンならずとも完全に魅せられたのではないだろうか。もう完全にATMCは彼ら二人の独壇場、初見の人も完全に彼らのペースに飲み込まれ、「合法的トビ方ノススメ」にて観客全員が飛び跳ね、手を挙げてキャッチーなラップに合わせ踊らされショーは終了した。芯の通ったスタイル、MC、ターンテーブルともに最高の技術は、今年の【RUSH BALL 2016】で一番痕跡を残したアーティストになったのは間違いない。
 
 爽やかな衣装で夏の夕暮れに登場したのは、BIGMAMA。一曲目からリズミカルな「MUTOPIA」を披露し、HY+BIGMAMAのコラボレーション・アルバム『Synchronicity』に収録されているBIGMAMAの新曲「Weekend Magic」など暑さを忘れるようなナンバーを連発させた。「大阪に愛を込めて…ラッシュボールに愛を込めて…」と披露したのは「神様も言う通りに」。”たった3秒あれば僕達は未来を変えていける”というフレーズに込められた想いは、「このフェスに欠かせないバンドになりたい」という彼らの想いと重なった。
 
 「ラシュボ!」と可愛い声で連呼し登場したのは【RUSH BALL 2016】メインステージで唯一のガールズバンドSHISHAMO。ガールズバンドなだけに、会場の雰囲気をガラリと和やかな空気に変えた。「色んなところでフェスに出させてもらってるんですけど、こういう時間帯っていうのは初めてですよね。ちょっと新鮮な気持ちなんですけど、(この時間帯には)いい感じで聴いていただけるかなと…」と9月7日にリリースの新曲「夏の恋人」を披露。初めてストリングスが入った楽曲に深みが増し、聴き入ってしまう。続けて、「僕に彼女ができたんだ」、「君と夏フェス」など、常にトキメキのあるプレイを魅せてくれた。
 
 スモークに包まれたメインステージ。【RUSH BALL 2016】も残す所大トリのゲスの極み乙女。のみ。SEとともメンバーが姿を表すと、緑の光るブレスレットを付け待ちわびたファンからは大歓声があがる。「RUSH BALLにやって来たぞ! 踊れますかー?!RUSH BALL」川谷(Vo&G)が叫ぶと「パラレルスペック」。テンポのいい馴染みの曲に、のっけからヒートアップするフィールド。そして川谷の気持ちいい高音のサビに入ると緑に光るフィールドが揺れる。ピアノの美しい音色のイントロでも歓声があがるヒットチューン「私以外私じゃないの」全ての曲がテンポを変化させていくのに演奏が揺るぎなく、そこにピアノと川谷のハイトーンでありながら優しくゆるい歌声が心に響く。ちょっとしたブラックなMCを経て、ピアノ伴奏からの「ロマンスがありあまる」から新曲を披露、ジャズっぽいピアノから、一瞬目を疑ったがほな・いこか(Dr)がマイクを手に前へ出て来た?!川谷と向き合いデュエットの様に歌う間、ドラムはindigo la Endの佐藤が叩いていた。こういうサプライズが観れるのもフェスの醍醐味かもしれない。「一番盛り上がる曲やります。ラスト! キラーボールで踊りませんかーー?」と、おなじみの「キラーボール」で観客を踊りあげさせ、アンコールは「違う曲をやろうと思ってたんですけど、スタッフにこれが聴きたいとゴリ押しされて。3ヶ月やってないんですけど曲ですけど…さっきCD聴きました」と「両成敗でいいじゃない」で彼ららしいステージで【RUSH BALL 2016】は幕を閉じた。
 
◎公演情報
【RUSH BALL 2016】
日程:2016年8月27日(土)-28(日)<終了>
会場:大阪・泉大津フェニックス
出演:[27日]BRAHMAN / Czecho No Republic / Dragon Ash / KEYTALK / RIP SLYME / SiM / TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA / TOTALFAT / 銀杏BOYZ / ストレイテナー / Awesome City Club [Opening Act]
[27日 ATMC] a crowd of rebellion / group_inou / Homecomings / LAMP IN TERREN / LUCKY TAPES / ReVision of Sence / SANABAGUN. / yonige / サイダーガール / MIYAVI [Closing Act]
[28日]BIGMAMA / go!go!vanillas / indigo la End / MAN WITH A MISSION / MONOEYES / SHISHAMO / WANIMA / キュウソネコカミ / ゲスの極み乙女。 / ドラマチックアラスカ / 感覚ピエロ [Opening Act]
[28日 ATMC]BURNOUT SYNDROMES / Creepy Nuts(R-指定&DJ松永) / Halo at 四畳半 / lovefilm / ONIGAWARA / ココロオークション / パノラマパナマタウン / フレンズ / ヤバイTシャツ屋さん / 忘れらんねえよ [Closing Act]


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