【Chart insight of insight】洋楽ヒットを作るならラジオで勝負? レイチェル・プラッテンとメイヤー・ホーソーン

2016年4月23日 / 12:00

 ビルボード・ジャパンのHot100にチャートインする楽曲は、その大半がシングルとしてリリースされている楽曲だ。「いまどきシングル?」なんていう声もありそうだが、やはりフィジカルでの売上加算は大きく影響してくる。逆にいうと、昨今シングル・カットされることがなくなった洋楽曲は分が悪い。しかしそれでもチャート上位に食い込んでくる楽曲が存在する。

 今週9位にランクインしたのが、レイチェル・プラッテンの「ファイト・ソング」(【表1】。すでにこの曲は全米で大ヒットを記録しており、動画再生数が1億回を突破、ダウンロード数も300万以上というから、日本でもようやくといったところだろう。とはいえ、日本では動画再生数は圏外だしダウンロード数も今週は84位とそれほどではない(紫のグラフ)。ではなぜベスト10に入ったのかというと、完全にラジオでのオンエア回数のおかげだ(緑のグラフ)。4/18付では2位、今週は1位と洋楽では独走状態。いわゆるパワープレイ扱いになっている場合だけでなく、応援歌ということもあって、今回の震災で被災された方へのメセージ代わりにオンエアされていることもあるのかもしれない。いずれにせよ、ラジオ・フレンドリーな楽曲だったことは確かで、ラジオ・プロモーションが効果的だった好例といえるだろう。

 もう一曲、ベスト10入りを狙っているのが、今週25位にランクインしたメイヤー・ホーソーンの「ラヴ・ライク・ザット」(【表2】)。昨年はタキシードというユニットでもブレイクしたが、先日3年ぶりのソロ作『マン・アバウト・タウン』をリリースしたばかり。8月には来日講演も控えている。このポップなソウル・チューンは、たしかにラジオ向けといえるかもしれない。オンエア回数は、4/18付で6位、今週は2位と大健闘している(緑のグラフ)。それ以外の要素はすべて圏外であることを考えると、ラジオでのプロモーションがいかに大切かがわかるだろう。洋楽ヒットを出すのであれば、ラジオに絞って攻めまくるのが、結果を出しやすい作戦なのだ。text by 栗本斉


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