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熊本県(九州地方)にて、大きな震災が発生しました。
現地の復興調査のために現地に入る機会を得ましたが、毎日、毎時間のように地震は続き、それは、慣れるようなものではなく、恐怖の連続です。命は取り留めたものの、いつまで続くかわからない避難生活、倒壊した家や仕事の今後に思いをはせるとき、希望という言葉は、今、ここでは安易に聞くことはできないほどに疲弊しています。とはいえ、誰もが、同時に思うことは、希望を失ってはいけないということ。まずは、目の前の困難を一つ一つ乗り越えなくてはと、人は文字通り手を取り合って進もうとしています。
WISH(ウィッシュ)という言葉には、「希望」「祈り」「願い」という意味があります。
今回はクラシックからテレビドラマや映画やCMで使われて耳なじみのある「希望」「祈り」「願い」を感じる曲をご紹介します。
1.「Hail Holy Queen」/ 聖歌
WISH(ウィッシュ)という言葉には、「希望」「祈り」「願い」という意味があります。
今回はクラシックからテレビドラマや映画やCMで使われて耳なじみのある「希望」「祈り」「願い」を感じる曲をご紹介します。
https://www.youtube.com/watch?v=w2krOYUAyes
2.「レクイエム」/ ヴェルディ
宗教的な音楽を続けてご紹介します。レクイエムとは、鎮魂曲(死者を弔う祈りの曲)のこと。モーツァルト、フォーレ、そして、このヴェルディのレクイエムが、三大レクイエムとして有名です。
冒頭の印象的な部分を多く耳にすると思いますが、是非全曲聴いていただければと思います。ヴェルディが、小説「いいなずけ」で著名なイタリアの文豪、アレッサンドロ・マンゾーニの死を悼んで作られた曲ですが、この曲には「怒りの日」という題目がついています。天災など、怒りをどこにぶつけていいか分からない時があります。行き場のない怒りといつ解き放たれるか分からない恐怖、恐怖を乗り越え、平穏が訪れる事を強く願わずにいられません。
https://www.youtube.com/watch?v=-1R7yPZv4o0
3.「カルミナ・ブラーナ」/ カール・オルフ
カルミナ・ブラーナは、現在の南ドイツの都市ミュンヘンにある修道院で発見された詩歌集で、修道院に残る書物としては、世俗的なものとしてイメージがわきやすく、カール・オルフがそれに作曲をしたカンタータとなり、副題として、「楽器群と魔術的な場面を伴って歌われる、独唱と合唱の為の世俗的歌曲」と称されていますが、この副題がさらに楽曲をイメージしやすくしています。
この曲は、スポーツ選手の入場時やテレビドラマ「相棒」など、特に有名な「おお、運命の女神よ」の部分は、映画、バラエティ、CMなどでも多く使われているので、どこかで聴いた方は多いと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=aoPvtwKU-EE
また、ももいろクローバーZのアルバム「Neo STARGATE」にもサンプリングされていますよね。
(このアルバムには、他にもクラシックの名曲がさりげなく入っています。)
どちらの楽曲も運命は自ら切り開いていけるというメッセージを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=tiX22vnR-SU
4.「弦楽セレナーデ」より第1楽章 / チャイコフスキー
器楽(絃楽器)のみで演奏されるこの曲は、ハ長調の明るくわかりやすい旋律ながらも、
冒頭の短調的な序奏には重苦しい雰囲気を感じながら、その後に続く明るくて未来の開ける展開は、未来への希望を予感させ、やさしくも、情熱的なエンディングへと続きます。
https://www.youtube.com/watch?v=na8_z_3Eq1o
5.「第九」(ベートーベン:交響曲第9番「合唱」付き)/ ベートーベン
最後にご紹介するのは、有名なこの曲を祈りと希望と願いを込めてご紹介します。
人々は楽園というものを追い求めるものかも知れませんが、楽園は追い求めるのではなく、自ら切り開いていくもの、そしてそれは一人だけではなく、みんなの手で!
そのようなものを、この「第九」合唱曲から感じずにはいられません。
第九は、1時間を超える曲ではありますが、今回は誰もが聞いた事のある有名な部分を、ベルリンフィルの公式サイトからの動画でご紹介します。
熊本の大震災で亡くなられた方に、心からのご冥福をお祈り申し上げます。
そして、被災された人に、心からのお見舞いと、未来への復興をお祈り申し上あげます。
(選曲・文/堀川将史)
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