“おそ松ロス”を脱却したいアニメファンにもクリックしてほしい5曲

2016年4月11日 / 18:00

フジロッ久(仮)『コワレル』のジャケット写真 (okmusic UP's)

今回も今回とて「季節ものとか時事ネタとかでお願いします」というリクエストがあり、「前回よろしく桜ソングとか春物ポップスとか、そこはかとない既視感がじわじわ滲むテーマに不時着したらどうしよう」と頭を抱えたのですが、どうもアニメ関連はかぶりを回避できそうなので、こういうことになりました。
さて、4月に入り、春期アニメがスタートしました。『おそ松さん』に没入するあまり、松ロスを患ってエア松をこじらせている大きなお友達が多数散見されますが、もちろん今期もたくさん面白いアニメが放送されているのですよ。せっかくなので話題作のOP、ED、挿入歌等を手がけるアーティストの過去作も視聴してみてください。その隣のボタンを押すまでの動線としてこの文章が存在するので。

1.「はたらくおっさん」(’11)/フジロッ久(仮)
読みは“ふじろっきゅかっこかり”。トリガー制作『宇宙パトロールルル子』のオープニングテーマ「CRYまっくすド平日」を歌っています。客席とステージのボーダーラインを笑顔と喧噪のメロディーラインで取り払うパフォーマンス、ガード下に散らばる死体のような酔っぱらいがアルコールで混濁した意識でないと吐き出せない、不安と未来への渇望をありのまま綴ったような歌詞。恥を恥としないパンクネスとポップネスが多幸感のみを身に纏ってみぞおちにくらい付く清々しさは、否応なく泣き笑いの坩堝にたたき落としてくれます。やっとコートが寝静まる陽気が訪れたので、三連符が胸を弾ませるこの曲を。

2.「ワイルド・サイドを行け」(‘16)/GLIM SPANKY
GLIM SPANKYのおふたり、対談連載お疲れ様です! いつも楽しく拝読しております! そして、『境界のRINNE』第2期エンディングテーマ決定おめでとうございます! 元来の持ち味であるオールドスクールなブルースもいいですが、ストレートなロックを淡々とかき鳴らしながら無言でポップスを肩に羽織る姿もなかなかどうしてクールかつアダルティーなものです。高橋留美子先生の破壊的かつ軽妙なスラップスティックコメディーに笑い声を上げる視聴者と読者たちは、いついかなる時もポーカーフェイスを崩すことないふたりにも手を伸ばしてくれるでしょうか。

3.「X次元へようこそ」(’14)/やくしまるえつこ
『セーラームーン』がリニューアルして帰ってくるなんて、2010年代後半に突入してもガチャガチャや食玩でグッズが購入できるなんて、20年前の少年少女たちはきっと予測し得なかったでしょう。すでに新シリーズ“Crystal”も3期に突入しましたが、ミニスカートを閃かせて華麗に戦う美少女戦士たちは、どれだけの時間を経ても、自分にとっては“お姉さん”です。そして、常に実在性/非実在性云々という論考が、当人の思惑とは関係なく通過儀礼のように構えている“エニグマの極地”やくしまるえつこの提供曲のタイトルが“ニュームーンに恋して”というだけでなんだか嬉しくなります。今回は『スペース☆ダンディ』のエンディングテーマに起用されたこちらを!

4.「I Want You」(’96)/Savage Garden
細かい事情や工程は分からないのですが、毎回毎回ものすごく手間がかかるであろう著作権問題等をクリアーし、懐かしの超スタンダード洋楽ナンバーをエンディングテーマに据えてくる『ジョジョ』シリーズ製作陣には脱帽するばかりです。今シリーズ『ダイヤモンドは砕けない』もどうなるかとワクワクしながら予想していたのですが、この曲が選ばれると予想できたファンはごく少数ではないでしょうか。亡霊めいたダレン・ヘイズの声は、平穏な日々を願う吉良吉影のごとし。涼やかなエレクトロサウンドに隠された情愛のリリックは、ラブデラックスを操る山岸由花子がその美貌に秘めた狂熱のごとし。と、無理矢理こじつけながら放送日の金曜を心待ちにしています。

5.「BACK IN BLACK」(’15)/BOOM BOOM SATELLITES
誓ってトリガー贔屓というわけではないのですが、BOOM BOOM SATELLITESの「LAY YOUR HANDS ON ME」がオープニングテーマに決定した『キズナイーバー』もトリガーが制作しています。そして、この曲もやはり同社が手がけた『ニンジャスレイヤー フロムアニメイション』のオープニングテーマでした。冒頭のドラムスティックのカウントからパーフェクトにスタイリッシュなこのデジタルロックから、“ドウモ、ニンジャスレイヤーサン!”という律儀な挨拶で始まる脱力FLASH戦闘シーンが展開されるブラフは、“もう笑うしかねぇや”という爽快感を齎したものです。彼らにはこれからもそんな予想の範疇を飄々と飛び越えた化学反応をお披露目してくれることを願っています。


関連ニュースRELATED NEWS

音楽ニュースMUSIC NEWS

【深ヨミ】ジャニーズのアーティスト3作品の地域別売上の特徴を調査

J-POP2020年7月12日

 7月13日付のBillboard JAPAN “Top Singles Sales”で、Hey! Say! Jumpの『Last Mermaid…』が212,003枚を売り上げ、首位を獲得した。(集計期間:2020年6月29日 … 続きを読む

矢井田瞳、デビュー20周年記念に新曲を配信&初全国ツアー秘蔵ライブ映像を公開

ニュース2020年7月12日

今年デビュー20周年を迎える矢井田瞳。その20周年記念日にあたる7月12日(日)に新曲「あなたのSTORY」を一斉配信リリースし、公式YouTubeチャンネルに初の全国ツアーから秘蔵ライブ映像を公開した。 配信リリースされた最新曲「あなたの … 続きを読む

『7月12日はなんの日?』名曲「ラヴィン・ユー」で知られる70年代の歌姫、ミニー・リパートンの命日

洋楽2020年7月12日

 7月12日は「ラヴィン・ユー」(1975年)の大ヒットで知られる女性シンガー、ミニー・リパートンの命日。  ミニー・リパートンは1947年11月8日、アメリカ・イリノイ州シカゴ生まれ。10代の頃から音楽活動をスタートさせたリパートンは、1 … 続きを読む

nano.RIPE、デビュー10 周年記念ベストアルバム発売決定

ジャパニーズロック2020年7月11日

nano.RIPEのメジャーデビュー10周年を記念して、ベストアルバム『月に棲む星のうた〜nano.RIPE 10th Anniversary Best〜』を9月23日(水)にリリースすることが決定した。 今回のベストアルバムは、きみコ作曲 … 続きを読む

DEAR KISS、元ラストアイドル山田まひろ加入で5人体制へ

J-POP2020年7月11日

 美しいボーカルワークとキレのあるダンスが魅力のアイドルグループ・DEAR KISS。今年3月より新メンバーオーディションを開催していたが、元ラストアイドルの山田まひろの加入が明らかになった。  これは本日7月11日に行われた、DEAR K … 続きを読む

page top