御年67歳 井上陽水が通算40公演のツアーを見事完走。『少年時代』の舞台富山で最終公演

2016年4月11日 / 15:20

 今年2月より行われたツアー【井上陽水 コンサート2016「UNITED COVER 2」】が4月8日の富山オーバード・ホール公演をもって終了。昨年9月にスタートした【2015「UNITED COVER 2」】から通算すると全40公演を、井上陽水は見事完走した。

 冒頭、「ミスコンテスト」「カナリア」「Make-up Shadow」など大人の妖艶な世界でライブをスタート。最初のトークで「今回のツアーはスタッフと検討に検討を重ねた結果、あえて富山をファイナルとしました。」と冗談まじりに発言すると、会場を埋めたファンからは笑いとともに拍手が巻き起こった。

 日本のトップミュージシャンを従えて、新旧のオリジナル曲を演奏した後、今回のメインタイトルであるアルバム『UNITED COVER2』収録曲より「シルエット・ロマンス」(オリジナル:大橋順子)、「リンゴ」(オリジナル:吉田拓郎)、「夢であいましょう」(オリジナル:坂本スミ子)のカバーを披露。吉田拓郎との笑ってしまうようなエピソードや、バラエティー番組『夢であいましょう』など、テレビに夢中になった幼少時代の自身の思い出などを語った。

 そして、NHK『ブラタモリ』のテーマ曲「女神」「瞬き」はもはや井上陽水の新たな代表曲ともいう位、会場を盛り上げ、コンサート終盤には日本人すべての琴線に触れる国民的名曲「少年時代」も披露。同曲は富山を舞台にした映画『少年時代』の主題歌だが、本人はそんなことにも触れ、ツアーファイナルの夜は「少年時代」でまさにスペシャルなコンサートとなった。

 その後、「氷の世界」と「勝者としてのペガサス」を歌い上げ、本編が終了。大歓声のアンコールに応え、再び登場した陽水は「カニ好きを代表してこの曲を歌います。」と「渚にまつわるエトセトラ」を歌うと、会場も一体となって「カニ食べ行こう」の大合唱。引き続き「夢の中へ」で会場は最高潮となったが、最後はこれもまた大名曲「夏の終りのハーモニー」でしっとりと締めくくった。

 井上陽水、御年67歳。いまだ精力的にツアーをこなしながら、パフォーマンスは達人の域だ。軽妙洒脱なトークも含め、日本音楽シーン、孤高・唯一無二の存在である彼の姿は、3月にリリースされたブルーレイ&DVD『井上陽水コンサート2015 UC2』でチェックしてほしい。

 また、ファイナルの打ち上げ、富山の夜にはおいしいカニを食べたに違いない井上陽水。ツアーの最終公演が富山になったのは少年時代が生んだ必然か、それともただの偶然か、それともカニを食べるためか、それは誰にもわからない。


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Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ 2013

オノ・ヨーコ、井上陽水、奥田民生、絢香、山村隆太、ROY、Cocco、元 ちとせ、miwa、TOSHI-LOW×箭内道彦、MONKEY MAJIK、OKAMOTO’S、浅井健一、細美武士、LOVE PSYCHEDELICO、ジョン・カビラ

東京2013/12/7

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