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東名阪3箇所で開催、各所チケットが即完となり注目を集めていた城 南海のワンマンライヴ『ウタアシビ2016春』が3月19日に日本橋三井ホールで千秋楽を迎えた。
緑や陽の光のようなやわらかい照明に照らされたステージに、鳥のさえずりや、風と葉の戯れる音が流れる会場。開演前から、光で音で、森にいる かのようなやさしい雰囲気に会場が包まれるなか、暗転するステージ。ピアノとウィンドチャイムの音に誘われるように城 南海が登場すると、客席に向かい深くお辞儀をしてから歌い始める。
暗いステージに降り注ぐ一筋の光を受け歌い出したのは「兆し」。どんな困難な状況になろ うとも、希望の光へ向かう人の気持ちを描いたこの曲は、東日本大震災の直後に制作された楽曲だ。やさしく語りかけるように1曲目を歌い上げると、『みなさん、こんばんは!今日は『ウタアシビ2016春』にお越しくださって有難うございます。最後まで楽しんでいってください』とやわらかい笑顔で観客へ挨拶をする城 南海。昨年11月にリリースされたオリジナルアルバム『尊々加那志~トウトガナシ~』に収録された「月と月」「サンサーラ」と続けて披露した後、この日公 開となった映画『つむぐもの』主題歌の「月の砂漠」はじめ、しっとりと歌い上げていく。
時折天を仰ぎながら、腕を拡げ、一言一言大事に歌う城 南海を支えるように奏でるバックバンドの音も、心地よい。昨年はアルバムのアレンジャーとしても城 南海の活動を支えたただすけのピアノや、レコーディングでも共演しているギターの遠山哲郎、パーカッションnotch、チェロ古川淑恵がこの日のバンドメンバー。低音の拡がりと全体を包むような温かさは、アコースティック編成ならではだろう。
中盤では、事前に受けたファンからのリクエストにも応えたというカバーメドレーのコーナーで、「なごり雪」や「遠く遠く」、テレビ東京 『THEカラオケ★バトル』でも歌唱した「月のしずく」「メロディー」などを歌い上げる城 南海。圧倒的な歌声で、これぞライブとその迫力に圧倒される。
続く「島のブルース」のカバーでは、観客にも歌を促し、城 南海・バンドメンバー・観客の歌声が会場に響き雰囲気が和むと、畳み掛けるように「ハルカゼ」「アカツキ」とアップテンポの楽曲で観客を煽っていく。「みなさんとのご縁に感謝して」とデビュー曲「アイツムギ」で本編を終了後、アンコールではピアノと歌だけのシンプルな編成で「紅」を披露。あっと いう間の公演も終わりに差し掛かったところで、「今日は『兆し』から始まって、春の曲や、出会いと別れをテーマにした楽曲を中心に歌わせていただきました。出会いと別れを自分の糧にして、力強く毎日を未来に向かって生きていきたいなと思いました。毎日に感謝して、人だけじゃなくて 自然にも感謝して、全ての物事に感謝することを大事にしていきたいなと思います」と語りかけた城南海。観客へあらためてお礼の言葉を述べた後、奄美の言葉で最大限の感謝を表す言葉である”トウトガナシ”をタイトルとして初めて作詞・作曲を自身で手がけた「祈りうた~トウトガナ シ~」を披露。三味線を手にこの日最後の曲をのびのびと歌い上げ、約2時間に亘るライヴは幕を閉じた。
春のワンマンライヴは終了したが、5月には『THEカラオケ★バトル』コンサートへの出演をはじめ、夏にはワンマンライヴ『ウタアシビ 2016夏』が早くも決定している城 南海。公演に関する詳細はオフィシャルHPで随時発表していくそうなので、続報を楽しみに待とう。
【セットリスト】
1. 兆し
MC
2. 月と月
3 . サンサーラ
MC
4. 白い月
5. 誰カノタメニ
MC.
6. 月の砂漠
MC
7. なごり雪(カバー)
8. 月のしずく(カバー)
9. 遠く遠く(カバー)
10. メロディー(カバー)
MC
11.キセキノハナ(カバー)
MC
12.島のブルース(カバー)
13 .ハルカゼ
14.アカツキ
MC
15.夢待列車
MC
16.アイツムギ
<アンコール>
17.紅
18.祈りうた~トウトガナシ~
【ライヴ情報】
城 南海ワンマンライブ「ウタアシビ2016夏」
7月16日(土) 東京 渋谷duo MUSIC EXCHANGE
7月18日(月・祝) 大阪 心斎橋Music Club JANUS
『城 南海~きずきみなみ~サマーディナーショー2016』
7月10日(日) 千葉 ウィシュトンホテル・ユーカリ コンベンションルーム
※二部制(一部・二部入替制)
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