Superfly、約10万人動員のアリーナツアーが終幕

2016年3月22日 / 13:00

3月20日@名古屋ガイシホール (okmusic UP's)

Superfly過去最大規模のアリーナツアーが3月20日に名古屋ガイシホールで最終日を迎えた。

1月30日に幕張メッセからスタートし、全7箇所11公演の開催で、約10万人を動員させた。 『Into The Circle!』というツアータイトルには「Superflyが作る音楽の輪の中に飛び込んで来て欲しい」という志帆の想いが込められている。

最終日となる3月20日の名古屋ガイシホール。会場からは、今までの公演以上に開演を待つファンの熱気が感じられた。Superfly 恒例のSE、Curtis Mayfieldの「Superfly」が流れると、会場からは過去最大の大歓声が沸き起こる。歓声に包まれながら、中央階段から志帆が1人で登場する。その後、志帆がバンドメンバーを呼び込むという今までに無かった登場スタイルだ。

昨年5月にリリースされたアルバム『WHITE』を携えたホールツアー『Superfly WHITE TOUR 2015』から参戦しているキーボード そしてバンマス(作品では全曲プロデュース)を務める蔦谷好位置と、ドラムの松原“マツキチ”寛が肩を組んで登場。志帆とハイタッチしてスタンバイする。コーラスのオオヒナタハルコ、ベースの種子田健、ギターの八橋義幸、名越由貴夫…とメンバーが続々と登場する。最初から笑顔で、和気藹々とした雰囲気だ。

いよいよライヴ本編がスタート。会場の観客の拍手に割って入る形でギターのイントロが鳴り、1 曲目は『Rollin’ Days』から始まった。和柄やアニマル柄など色々な柄の生地のパッチワークで作った、今回のライブ衣装。『WHITE TOUR 2015』の衣装から続き、マルチカラーのペイントも活かされ、色も非常に鮮やかである。高く伸びた羽が飛び出ている豹柄の帽子は個性的で実にSuperflyらしい。衣装は、毎回志帆のアイデアを取り入れオーダーメイドしているが、今回もかなりの拘りを見せた衣装だ。

1曲目の「Rollin’ Days」から、「How Do I Survive?」そして「Beep!!」とロックチューンが続いていく。久々にパフォーマンスする「誕生」では、真っ赤な照明に包まれた志帆が妖艶に踊る。思わず見入ってしまうほど、ステージが異空間となっていた。今までの和やかな雰囲気が一変、とにかく怪しく音を奏でる。そうかと思うと、あのピアノのイントロで再び会場が一変、 「愛をこめて花束を」では、会場にいる全員で大合唱。名古屋ガイシホールに集まった約8,200名の大コーラスはもの凄い光景だった。ここまでの5曲でも、すでに様々なSuperflyを魅せた。

今回のステージは、会場が4つのステージに分けられ、今までのアリーナツアーには無かったステージ構成となっている。まず1つ目のステージは【レッドステージ】。ステージ中央から垂れ下がる赤い幕、そして「Superfly」の文字を象った電飾が吊るされている。非常に華やかなステージとなっている。「愛をこめて花束を」が終わると同時に、今回の『Into The Circle!』のテーマ曲が流れ、いざ次のステージへ向かう。

次のステージは【グリーンステージ】。そこにはパーカッション、ホーンのメンバーが待ち受けており、そのステージまでは、MC をしながら歩いていくという、これもまた新しいパターンだ。『Into The Circle!』は、ステージが進むにつれ、バンドメンバーが増えて行くというコンセプトでもある。グリーンステージでは、アコースティックセットでのパフォーマンス。客席からも非常に近い!

グリーンステージ1曲目は「愛と感謝」をパフォーマンス。レッドステージで魅せた妖艶なさまからは想像つかない、可愛く踊る志帆とのギャップがまた面白い。そしてアレンジをガラッと変えてブルース調の「マニフェスト」。志帆のけだるいフェイクが会場に響き渡り、鳥肌が立つ。会場からは割れんばかりの大歓声が上がる。

そして再び『Into The Circle!』のテーマソングにのせて、今度はコーラス隊が待つ、【ブルーステージ】へ移動。ここではSuperfly初のアカペラをパフォーマンスする。夜空をイメージしたというこのステージでは、ライヴでパフォーマンスするのは2007年以来約8年ぶりとなる「プリマドンナ」。そして「輝く月のように」。会場にはブルーステージのメンバーの声だけが響き渡り、幻想的な空間に包まれた。そして、ブルーステージ最後は、「スタンディングオベーション」。会場の観客のクラップも楽器となり、まさに「Into The Circle!!!!」

レッドステージ、グリーンステージ、ブルーステージと魅せてきたが、最後は全てのメンバーが加わって、ホワイトステージへ!!白のサークルをイメージしたバルーンと、Superfly の文字を象った大きなバルーンが会場全体の迫力を増し、ホワイトステージの登場に拍手がおこった。

ホーン、コーラス、パーカッション、ドラム、ベース、キーボード、ギター…全14名のバンドメンバーがホワイトステージに集結し、ホワイトステージ1曲目は「Beautiful」をパフォーマンスした。レインボーカラーが印象的な衣装を身にまとい、力強く歌う「Beautiful」は圧巻。

そして新曲「新世界へ」から、「愛をからだに吹きこんで」「Alright!!」「タマシイレボリューション」と、立て続けにパフォーマンスし、会場の熱気も最高潮に達した。アリーナがライブハウスかのような…ものすごい熱気に包まれていた。本編の最後は、「黒い雫」で、妖艶な歌とパフォーマンスで魅了する。

終盤ではセットのバルーンがステージ下に次々と落下。「黒い雫」のMVでモチーフとなった黒と白のカラーで作られた巨大バルーンが会場に飛び出し、作りこまれた世界観は見事。

本編は18曲をパフォーマンスし、終了。本当に一瞬も見逃せない構成となっていた。

アンコールでは、会場から自然とウェーブが発生し、「Superfly!Superfly!」の掛け声が響き渡る。再び志帆とバンドメンバーが登場し、「On Your Side」「凛」「Wildflower」をパフォーマンスし、『Into The Circle!』の幕を閉じた。

「まだまだSuperfly は前に進んで行きます!」と最後に力強く語り、今後、さらにSuperfly が飛躍していくことを感じさせた。

【セットリスト】
01. Rollin’ Days

02. How Do I Survive?

03. Beep!!

04. 誕生

05. 愛をこめて花束を

06. 愛と感謝

07. マニフェスト

08. プリマドンナ

09. 輝く月のように

10. スタンディングオベーション

11. Beautiful

12. 新世界へ

13. A・HA・HA

14. 愛をからだに吹き込んで

15. Alright!!

16. タマシイレボリューション

17. 919

18. 黒い雫

(アンコール)

01. On Your Side

02. 凛

03. Wildflower


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