キラキラ☆ウキウキ!眩しい朝の光に春を感じる曲

2016年3月17日 / 18:00

The Beatles『Revolver』のジャケット写真 (okmusic UP's)

ミュージックソムリエ協会では、「こんな時に聴きたい音楽!」ということで、日常のヒトコマで、ふっと聴きたい音楽を選曲しました。選曲はすべて、ミュージックソムリエ(http://musicsommelier.jp)によるもの。
「キラキラ☆ウキウキ!眩しい朝の光に春を感じる曲」をテーマに選びました。
少しずつ夜の明ける時間が早くなってきました。「春はあけぼの」と平安時代に清少納言が枕草子にも記したように、朝の日差しの明るさに春を感じるのはいつの時代も変わらないということでしょう。冬の弱い日差しでもなく、また真夏ほど強くもなく、白く明るい春のキラキラした朝日は、1日の始まりをウキウキした気分にさせてくれますね。春から初夏に向かって、そんな気分が味わえる音楽を6曲選んでみました。

1.「Lovely Day」/Bill Withers
https://www.youtube.com/watch?v=bEeaS6fuUoA
全ての人に等しく降り注ぐ朝の明るい太陽の光に「あぁ、自分もこの世界に受け入れられているんだ!」と感じます。そんなポジティヴな気持ちにさせてくれる一日の始まりに。

「今日はきっと良い日になるよ」と歌うビル・ウィザースの「ラヴリー・デイ」は、シンプルな歌詞で、思わず一緒に口ずさみたくなります。ラスト近くの約18秒のロングトーンに、こちらのテンションも上がりますね。ビル・ウィザースは昨年アメリカでロックの殿堂入りも果たしました。今は音楽活動から退いてしまいましたが、「ラヴリー・デイ」は今でも色あせることのない、晴れた日には必ずどこかのラジオから流れてくる1曲です。1977年にリリースされたシングルで、1978年のアルバム『Menagerie』に収録のソウル・ファンに人気の1曲です。

2.「Good Day Sunshine」/The Beatles
カーテンからもれる太陽の光に照らされ、いつもより早く目覚めてしまった朝は、少し外をお散歩してみませんか。そんな時に一緒に口ずさみたくなるビートルズの名曲です。

「I’m in love and it’s a sunny day」

気分がウキウキするのは、春の日差しのせいだけではなく、恋をしているからかもしれません。ドラムとピアノのみで伴奏されたこの歌の間奏の短いピアノ・ソロは、先日他界したプロデューサーのジョージ・マーティンによるものです。1966年のアルバム『Revolver』に収録されています。

春~初夏の明るい晴れた日の印象ですが、ポール・マッカートニーはこの歌を「夏っぽい」と言っているそうです。あなたはどう感じましたか?

3.「Lovin’ You」/Minnie Riperton
https://www.youtube.com/watch?v=7MmEVWI8Ieo
この歌には「朝の光」も「春の日」という言葉も全く登場しないのですが、小鳥のさえずりが聞こえ、エレクトリック・ピアノとアコースティック・ギターの響きがまるで優しい朝の光のようにキラキラとしている印象を与えます。明るい朝日を浴びながら、いつまでも愛する人の腕の中でまどろんでいたい、そんな気分にぴったりのとろけるような愛の歌です。ミニー・リパートンの5オクターヴ以上の伸びやかなヴォーカルに惚れ込んだスティーヴィ・ワンダーのプロデュース作品。1971年のアルバム『Perfect Angel』に収録、多くの日本人アーティストにもカヴァーされる人気の1曲です。

4.「All Around Me」/Char
ミニー・リパートンの歌が女性ヴァージョンならば、こちらは愛する人を腕の中に抱きながら聴いていたい男性ヴァージョン、全曲英語詞で歌われたCharの人気の1曲です。

「朝寝」は俳句で春の季語。白くやわらかい春の日差しは眠気も誘います。全身に愛を感じながらいつまでも幸せな気分でまどろんでいたい、そんな時に。

歌い出しの歌詞「When I wake up in the morning~」は、1976年の「Shinin’ You, Shinin’ Day」と同じで、1989年のミニアルバム『When I Wake Up In The Morning』に両曲とも収録されています。どちらも朝の光にインスパイアされて出来たのでしょうか。

こちらはミドルテンポの爽やかなバラードです。

1988年のアルバム『PSYCHE』にも収録。

5.「It’s a Beautiful Day」/Pizzicato Five
ずばりこの歌詞に歌われているように、春の朝日の中では何か新しいことが始まる予感がしますよね。朝のキラキラした日差しはまさに天使が微笑んでいるよう。恋だけでなく、この春から始まる全てのことがなんだかうまくいくような、そんな気がしてきます。

ウキウキする気分をポップにオシャレな歌にしてしまうのは、さすが渋谷系ピチカート・ファイヴならではのセンスです。1997年のアルバム『Happy End of the World』に収録、当時“天使の”下着のCMソングにも使用されました。

6.「Sun Goddess」/Ramsey Lewis featuring Earth, Wind & Fire
邦題タイトルはずばり『太陽の女神』ここで感じられる光は黄金です。

太陽の光のまぶしさ、神々しさを音楽で表現した、爽やかなジャズ・フュージョンのインストゥルメンタル曲です。朝の光に抱かれて、この世に自分が受け入れられているという幸せをこの曲からも感じます。これから新しく始まる季節に、一歩前へ踏み出そうとするあなたへのテーマ・ミュージックにいかがでしょう。

この曲はジャズ・ピアニストのラムゼイ・ルイスの1974年の同名タイトルのアルバムに収録されています。アース・ウィンド&ファイヤー(EW&F)のモーリス・ホワイトによるプロデュース作品。モーリス・ホワイトはEW&Fを結成する前の1966~69年頃までジャズ・ドラマーとしてラムゼイ・ルイスと活動を共にしてきました。この曲にはEW&Fのメンバーも参加しています。

アルバム・ジャケットも黄金ですが、音楽でもこんなにキラキラと黄金色の光を表現出来るのだなぁと感じ入る1曲です。
(選曲・文/阪口マサコ)


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