八代亜紀、横浜にブルースを響かせた「哀歌~Premium Night~」が大盛況!

2016年3月2日 / 19:00

2月29日@神奈川・MOTION BLUE YOKOHAMA (okmusic UP's)

八代亜紀が2月29日(月)に神奈川・MOTION BLUE YOKOHAMAで「AKI YASHIRO 哀歌~Premium Night~」を開催! 以下は2回行なわれた公演のうち、1stステージのレポートとなる。

同公演は、八代亜紀が初のブルースに挑むニューアルバム『哀歌-aiuta-』の発売(昨年10月28日リリース)を記念して行なわれたもので、昨年11月17日のBLUE NOTE TOKYO、12月19日の国際フォーラム ホールCに続く、3度目となる再追加公演。ブルージーなサウンドの鳴るステージに煌めかしい黒いドレス姿の八代が拍手で迎え入れられると、サックスの音色が響く「St.Louis Blues」で幕を開ける。時に“イェイ!”とバンドメンバーを指差して楽器ごとの演奏を引き立てていく、息ぴったりなステージを作っていった。

“皆様こんばんは。哀歌~Premium Night~です”と挨拶すると、“赤レンガは憧れだったの。港の見えるライブハウスが大好き”と嬉しそうに語る八代。また、“今日はテレビが入ってるの。皆様も映ります。顔出しNGの方は言ってね”と笑いを誘いつつ、3月31日(木)に「TOKYO MX 開局20周年記念特番」としてこのステージの模様が放送されることを発表した。

“続いては日本の歌を”と「別れのブルース」をじっくりと聴かせ、軽快なリズムに乗せた「フランチェスカの鐘」では観客も身体を揺らしていく。“皆さんついてきてますか?”と問いかけ、“今日はやさぐれた感じで”と始めた藤圭子カバーの「夢は夜ひらく」は、フルートの旋律が光るアレンジで披露。盛大な拍手に包まれるステージで、“圭子ちゃん、イメージ変わった?”と天を仰いでみせた。

あっという間にライヴも中盤に差しかかると、続いては『哀歌-aiuta-』よりオリジナル曲を披露。“ちょうど横浜にピッタリな曲”として横山剣の提供曲「ネオンテトラ」をしっとりと歌い始める。自身を“代弁者”と称する八代の切なくも力強い熱唱が、息を呑むステージを繰り広げた。そして、どん底の悲しい歌をオーダーしたという中村 中の提供曲「命のブルース」を、時に荒々しいピアノアレンジに乗せて熱を帯びた歌声で届けると、ひときわ大きな拍手の中、ステージを後にした。

そして真っ赤なドレス姿に着替えて登場すると、観客に手を差し伸べたり手拍子を煽ったりと「Fly Me to the Moon」で会場を再加熱していく。“ドレスは赤です。キレイ? 80歳まで着るから”と笑いを誘い、“ヒット曲いっていいかな?”と港町・横浜だからこその「おんな港町」、さらに「雨の慕情」と大ヒット曲のブルースアレンジで畳みかける。お馴染みの曲を楽しむ観客に、軽快なビートに乗った八代も“フゥ!”と嬉しそうに応えながら、一体感あふれるステージを繰り広げた。

その後、「The House of the Rising Sun」をムードたっぷりに歌唱した八代は、“ショーはこれで終わるの。もちろん、アンコールがあればやるけど?”と茶目っ気たっぷりに言ってみせると、ロバート・ジョンソンのカバーで自身の故郷にアレンジした「Sweet Home Kumamoto」を披露。鳴り止まない手拍子と“カモン!”のコール&レスポンス、そしてギターにピアノ、サックスと楽器パートを全身で楽しみながらこの日一番の笑顔を見せ、最後は一呼吸おいての“Sweet Home YOKOHAMA!”で大歓声に包まれた。

予告どおりの盛大なアンコールに“ありがとう!”と感謝の気持ちを伝えると、改めてバンドメンバーを愛称で紹介していく。そして“素敵な時間を、素敵な空間で、皆様と過ごせて本当に良かった”と会場の隅々を見渡した。“横浜ですからジャズっぽくいきましょう!”と、静かに楽器を鳴らしてライヴを締めくくったのは「舟唄」。ファンとの触れ合いを楽しみながら客席を抜け、感謝の言葉を繰り返し、八代は会場を後に。全12曲のブルースサウンドを横浜に響かせたバンドメンバーにも盛大な拍手が送られ、ステージは惜しまれつつも幕を閉じた。

なお、八代は伊東ミキオ(MIKIO TRIO)率いるニューバンドを結成し、6月よりコンサートツアー「八代亜紀 2016 AIUTA presented by 積水ハウス」を開催することも決定。キーボードの伊東のほか、ギターに藤井一彦(THE GROOVERS)、ベースに中條卓(シアターブルック)、ドラムにサンコンJr.(ウルフルズ)、サックスに梅津和時と、名うてのミュージシャンが名を連ねる。“aiuta”から“AIUTA”へと成長し、さらなる深みを増す哀歌の世界を、ニューバンドとともに堪能してみてほしい。

3月1日からは、iTunesほか多数ストアで『哀歌-aiuta-』の単曲配信もスタートしている。

【セットリスト】

01.St.Louis Blues

02.別れのブルース

03.フランチェスカの鐘

04.夢は夜ひらく

05.ネオンテトラ

06.命のブルース

07.Fly Me to the Moon

08.おんな港町

09.雨の慕情

10.The House of the Rising Sun

11.Sweet Home Kumamoto

<ENCORE>

12.舟唄

「八代亜紀 2016 AIUTA presented by 積水ハウス」
6月18日(土) 熊本 八千代座

6月20日(月) 大阪 サンケイホールブリーゼ

6月21日(火) 東京 品川プリンスステラボール


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