ワインとお肉料理が自慢のビストロに似合う曲

2016年2月4日 / 18:00

ナット・キング・コール『Greatest Hits』のジャケット写真 (okmusic UP's)

ミュージックソムリエ協会では、「こんな時に聴きたい音楽!」ということで、日常のヒトコマで、ふっと聴きたい音楽を選曲しました。選曲はすべて、ミュージックソムリエ(http://musicsommelier.jp)によるもの。
今回は、「ワインとお肉料理が自慢のビストロに似合う曲」をセレクトしました。熱々のお料理に美味しいワイン、そして楽しい仲間たち。この3つに音楽が揃加われば、幸せな時間になること間違いなし。話に花を咲かせ、お料理に舌鼓を打つ時に似合う曲をセレクトしました。

1.「Unforgettable」/Natalie Cole with Nat King Cole
https://www.youtube.com/watch?v=MKCyUe4syc4
ウッディな内装に少し控えめな温かい照明、ギンガムチェックのテーブルクロス、清潔な白いナプキンの側でキャンドルの灯りが揺れている。

こじんまりとしているけれどお肉料理が美味しいと評判のビストロで食事をする時というのは、家族や大切な人のお誕生日や記念日など、ちょっとしたお祝いの日だったりします。美味しいお料理とワインと楽しい会話に彩られた時間は、時が経っても「あの時のお料理と楽しい時間」として、忘れ難い思い出となるでしょう。そんな忘れ難い=Unforgettableなひとときに。

歴史的ジャズ・シンガー、ナット・キング・コールの名曲「アンフォゲッタブル」を、1991年に彼の娘ナタリー・コールが、現代の技術で父のヴォーカルとの共演を果たしました。これもまさに感動的で忘れられない、アンフォゲッタブルな共演です。

(選曲・文/阪口マサコ)

2.「レトロメモリー」/CAPSULE
ビストロで出される料理には、”ほかほか”や”あつあつ”といった言葉がよく似合います。友達や家族と笑顔で食事をしている時の幸福感と、”ほかほか”や”あつあつ”はリンクして、とても幸せな時間になるでしょう。

CAPSULEの「レトロメモリー」は、そんな気持ちに寄り添ってくれるような作品です。セピア色の優しく懐かしい記憶を思い出させてくれるような曲です。この曲は2004年には発表されたもので、エレクトロな雰囲気よりも、ポップに寄っている優しい曲です。

聴きながら食事をすれば、一緒にいる人たちのことがとても愛おしく大切に感じること間違いなし。お腹も心も満たされます。

(選曲・文/石井由紀子)

3.「PEPPER STEAK」/JOE MORELLO
ランチで訪れたビストロでの食事。給料が入ったばかりなので、今日は昼間から肉料理なのです。アツアツのステーキを堪能して、やがて訪れる満腹感と心地よい気怠さ。このまま、牛になれる時間。ここでお店に流れる曲を選んでみました。ビストロでは王道のジャズ、それもとびきりけだるく脳みそを溶かすようなヤツを、ということで探してきたのがこの曲。「テイク・ファイヴ」での名演で知られるドラマー、ジョー・モレロの初リーダー作『コレクション』(1957年)より。「ペッパー・ステーキ」のペッパーはコショウという意味だけではなく、アート・ペッパーのこと。甘くトロトロなアルト・サックスは正にアート・ペッパー印。おぼろげに重なるヴィブラフォン、レモンのように爽やかなピアノ・ソロも素晴らしい。休み時間はあと10分で終わる・・・けれども。この間、雪の中頑張って出勤したのだから少しくらい・・・ここらでちょいとひと眠り・・・。

(選曲・文/旧一呉太良)

4.「Digital Love」/DAFT PUNK
https://www.youtube.com/watch?v=4whD6uAryMs
お料理が美味しければ、ワインだって美味しいのが、評判のビストロの証です。お肉料理に、あえてスパークリングワインを合わせて飲みながら、友達とワイワイ騒ぐのも楽しいものです。この曲は、2001年に発表された「Discovery」に収録されていますが、イントロから心を掴まれて、何度聴いてもワクワクした感じが止まりません。グラスからいくつも沸き上がるワインの泡のように、楽しい気持ちが沸き上がる。今の楽しい空間と音楽が良くマッチしていてオススメです。

”ビストロ”という言葉はフランス語。フランス産の美味しいワインを飲みながら、フランス出身アーティストの音楽に耳を傾けるのも、なかなか良いものです。

(選曲・文/石井由紀子)

5.「Why」/Flo Morrissey
https://www.youtube.com/watch?v=c7yGx7IqqiA
みんなでワイワイするのも良いですが、大切な人とまったりと遅い食事を取りながらワインを傾けるのに、良く似合う曲をご紹介します。ピアノの音と美しい歌声で多くの人を魅了するイギリス出身のシンガーソングライター、フロー・モリッシーです。

まだ20代前半と若く透明感に溢れる姿は、爽やかな味わいのワインを想像させてくれます。その一方で、奥深く暖かい歌声からは、ゆっくりと煮込んだスープのような安心感も感じられます。深い時間に、温かい食事で癒してくれるような雰囲気を持つアーティストの作品をどうぞ。

(選曲・文/石井由紀子)


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