te' 、「日本武道館ワンマン」を誓うツアーファイナルが熱狂のうちに終幕

2015年12月20日 / 17:00

12月18日@東京・渋谷WWW (okmusic UP's)

te'が12月18日、10月よりスタートした全国9箇所を巡る全国ツアー『其れは、繙かれた結晶の断片。或いは赫奕たる日輪の残照。無限反復する紋中紋の一綴りで、託された意思を継ぐものは、雄心勃勃として表象の蓋然性を検証する。』 のツアーファイナルを東京・渋谷WWWにて開催した。

ファイナル公演は2部構成で演出され、第1部は8月5日にリリースした『其れは、繙かれた『結晶』の断片。或いは赫奕たる日輪の残照。』の完全再現となるライヴが繰り広げた。

スクリーンに、最新アルバムに収録されている楽曲のタイトルが幻想的次々と映し出され、観客が、映像とBGMの世界に惹き込まれていくと、メンバーがステージに現れる。「『緒』」の文字がスクリーンに映されると、突然、轟音が鳴り響き、ライヴがスタート。

第1部は新作アルバムの収録楽曲を順に演奏していく演出で、途中にMCも挟むことも全くせず、ステージが進んで行く。te’のメンバーから放たれる圧倒的なサウンドとパフォーマンス。照明を巧みに使う”光と影”の世界を表現するかのような演出に観客は魅了されていき、会場全体の空気すら一体化していく。

アルバムの最後に収められている「私は舞う枯葉。風任せな躍動を自律と『錯誤』する縹渺たる虚体。」で、最高潮に達した会場のボルテージ。しかし、演奏が終わると無言のままステージを立ち去るメンバーに一瞬戸惑う観客だったが、演出の意図を理解した瞬間、会場からは爆発的な拍手と歓声が鳴り響いた。

幕間は、再びスクリーンにte’を象徴する「漢字」を用いた映像が流れ幻想的な世界が会場を包み込む。そして、再びメンバーが登場し、パフォーマンスが再開されると、観客のボルテージが最高潮に上がっていく。

第2部は、1部でMCがなかった鬱憤のせいか、怒涛のMCで会場を爆笑の渦に飲み込んでく。パフォーマンスは、“長いアンコール“という位置付けで、旧譜で構成されたセットリストで、轟音と光の演出で観客の熱を沸騰させる。また、kono(Gt)は、観客への感謝を伝え、ファンへの恩返しを誓いつつも、「僕らの目標は、日本武道館!」と宣言し、バンドの野望をステージ上で誓った。

パフォーマンス終了後、スクリーンにはエンドロールが流れ、2016年の東名阪ワンマンツアー開催も発表された。

ツアー中には、hiro(Gt)の脇腹骨折というトラブルがありつつも、全国ツアーを走り抜けたte’。大きな野望に向け、今後も走り続けるte’の今後の動向から目が離せない。

【セットリスト】
■第1部

SE:『緒』

1.夜は光を掩蔽し、幾多の秘密を酌み、さかしまな『夢想』を育む。

2.意味を喪失した時、虚無は私を冒し、享楽だけが『慰』みとなる。

3.離散的な欠片の集合が混沌から『秩序』に変わる時、美は発現す。

4.『鍵』

5.自由と孤独は秤の上の矛盾であり、その均衡にこそ『檻』がある。

6.終焉から振り返る我が夢は、陰影の濃淡に浮かぶ『光』の残り香。

7.『有』

8.道徳はうつろう教義であり、その『閾』は昼と夜でさえ変容する。

9.『盈』

10.思想も共感もいらず、ただ幻聴を誘発する『起因』としての音楽。

11.私は舞う枯葉。風任せな躍動を自律と『錯誤』する縹渺たる虚体。

■第2部

1.変容する意識下で読み取る世界が『誤読』ならば現実もまた錯覚。

2.秤を伴わない剣は暴走を、剣を伴わない秤は『無力』を意味する。

3.天涯万里、必然を起こすは人に在り、偶然を成すは『天』にあり。

4.美しき旋律も、音を語る言を持たずしては心にも『留』めがたし。

5.詩はただ、病める魂の所有者と孤独者との寂しい『慰』めである。

6.思想とは我々の選ぶものを見せず、我々の好むものを『見』せる。

7.楽観の深奥で燻る魔は、万人が宿す普遍的無意識の『罪』の残滓。

8.言葉を用いて奏でる者は才能に在らず、ただの記憶に『過』ぎぬ。

9.音の中の『痙攣的』な美は、観念を超え肉体に訪れる野生の戦慄。

【東名阪ワンマンツアー】
4月16日(土) 大阪 心斎橋Pangea

4月17日(日) 愛知 名古屋CLUB ROCK’N’ROLL

5月15日(日) 東京 代官山UNIT


te'

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