たこやきレインボー、単独公演で初のツアーをサプライズ発表

2015年11月22日 / 17:00

11月21日@TOKYO DOME CITY HALL (okmusic UP's)

『なにわンダーアドベントレインボーツアー』で全国各地に笑顔と大阪愛を振りまいてきた、たこやきレインボーが『なにわンダーランド2015〜あわてんぼうのクリスマス〜』の開催を迎えた。

11月21日、場所はTOKYO DOME CITY HALL。5人にとって過去最大キャパとなる会場だが、チケットはなんと即日ソールドアウト! 完全に上昇気流に乗っている彼女たちの晴れ舞台をこの目で見ようと、多くのファン、通称“虹家族”が水道橋に詰めかけた。

冬の街角をイメージしたステージには4本のクリスマスツリーが置かれ、その後ろはクリスマスツリーを模ったLEDで彩られている。早くもクリスマスムード満点だ。「皆さん、こんばんは! なにわンダーランドへようこそ!」という女性のアナウンスが流れると、一気に虹家族の興奮が高まる。そして、なにわンダーランドへの天使の降臨が告げられた後、お馴染みの「tacoture」が流れ出し、ステージに天使姿のたこやきレインボーの5人が登場。いよいよなにわンダーランドの開演……いや、開園だ。オープニングナンバーは「オーバー・ザ・たこやきレインボー」。歌い出しはなんとアカペラ。高い歌唱力を活かした5声のハーモニーが実に美しく、早速オーディエンスの心をグッと掴む。続く「ナンバサンバイジャー」は未発表音源ながらもすっかりライブの定番曲へと成長し、虹家族も大盛り上がり。間髪入れずに「絶唱!なにわで生まれた少女たち」に突入。持ち前のテンションの高さとダイナミックなダンスを活かしたパフォーマンスで、初っ端からピークタイムを迎えた。

自己紹介の後は、「あきんどチャチャチャ」。そろばんをパーカッション代わりにした陽気なチャチャで、クリスマスの合間の南国ムードを演出。チャチャの次はサンバの時間だ。「ナンバでサンバ2」では根岸と彩木が客席に降りて、虹家族を煽りまくり! 興奮状態が一気に高まった。いきなりこんなに飛ばして大丈夫なのかと不安になるほどの勢いだけど、これこそがたこ虹。ダイナミックなダンスと丁寧な歌唱で、5人らしさを存分に発揮している。「ジュージューシー!!」では、「みんなの力でツリーに光をー!!」という清井の絶叫を合図に、それまで消灯していたツリー型のLEDに念を送る。すると、みるみるうちにツリーに明かりが灯り、最後には虹色に輝き出した。これでパーティ気分も最高潮……かと思いきや、次のMCで衝撃の事実が発覚。なんと、今日がクリスマスイブだとすっかり勘違いしていた彩木が、日程を間違えてサンタを発注してしまったのだ。当然、今日は11月21日である……。しかし、すぐに気を取り直した5人は、パーティの準備のために一旦ステージ袖へ。

その間、ステージ上ではなにわンダースペシャルステージが行われた。まず登場したのは春名。ダンスキッズを引き連れて、雪が降る中、クリスマスバージョンの「まいっちんぐ☆まいまいマジック」を披露した。この曲は、“まいまい”まみれな歌詞と中毒性の高いメロディが印象的な脱力系ポップチューンで、春名のキャラクターによく合っている。続いて現れたのは、根岸と彩木。昨年のなにわンダーランドで初めて演じたミュージカル(?)「道子とクラリス」の続編となる「道子とクラリス〜魂の激闘編〜」の上演だ。根岸扮する道子と彩木扮するクラリスの姉妹が、イボコロリン大王と激闘するというトンデモストーリーで、これには虹家族もバカ受け。この物語、どうやらまだまだ続くらしい。ガラリと雰囲気が変わり、客席から登場した清井と堀が披露したのは「an umbrella」。明るくて元気いっぱいなたこ虹のイメージとは異なるド直球な哀愁系EDMチューンで、クールな表情で歌い上げる2人が最高に格好良い。こんなたこ虹も意外とアリかも。

MCでは5人がツリーに自色のオーナメントをさらに飾り付ける。よりいっそう華やかになったツリーに満足気な5人だけど、やっぱりサンタが足らない。そこで、「みんなで大きな声で歌えば、サンタも勘違いして来てくれるはずだって!」という堀の提案で、ハイテンションなタオル曲「365Go!」へと突入。メンバーは代わる代わる客席へと突っ込んで、もっともっとと言わんばかりに虹家族を煽りまくる! その後も、「叫べ!ガウガール」「めっちゃPUNK」「踊れ!青春カルナバル」と間違いのないアゲ曲で畳み掛け、場内はまるでクライマックスのように大熱狂。

だが、どれだけ盛り上がってもなかなかサンタはやってこない。そこで、春名が「まいまいマジーック!」と魔法をかけると、サイリウムから鈴の音が鳴るように。虹家族が持つサイリウムにも魔法をかけてみんなで一斉に鈴の音を鳴らすと、どこからかトナカイの足音が。すると、ステージ袖からソリに乗ったサンタが遂に現れた。クリスマスは仕事で大忙しだという彼。実はクリスマスはひとりぼっちなのだ。クリスマスにひとりぼっち……クリぼっち……ということで、ここで12月16日リリースの新曲「クリぼっちONE DAY!!」が披露された。ここからはサンタも一緒に「元気売りの少女〜浪花名歌五十選」と、この日初披露となった「クリぼっちONE DAY!!」のカップリング曲「なにわもジングルベル」で最後の大盛り上がり。メンバーはフロートに乗って客席を移動し、サンタから受け取ったひと月早いクリスマスプレゼントを会場中に振りまいてステージを後にした。

盛大なアンコールの声に呼び込まれた5人は、「アンコール、盛り上がっていくぞ!」という清井の絶叫を合図に、「たこ虹物語〜オーバー・ザ・関ヶ原〜」「なにわのはにわ」「ちゃんと走れ!!」で存分に盛り上がる。それにしても、5人の勢いは衰え知らずだ。むしろ、本編を無事に終えた安心感からか、よりのびのびとしたパフォーマンスを見せるんだから驚くほかない。これがたこ虹のパワーなのである。

最後のMCではメンバーそれぞれが思いの丈を告白した。

春名「フロートに乗ってみたり、初挑戦のことが多くて不安だったんですけど、みんながいてくれたからすごく安心できました。虹家族の皆さんはサンタさんだと思ってます。これからは(私たちが)皆さんのサンタクロースになれるように頑張ります!」

根岸「富士山見たらいいことがあるねん。そしたら今日、お母さんから富士山の写真が送られてきて、『今日はいっぱいすごいことがあるんかな?』と思ったらサンタが来てくれた!今回はいつもよりもレッスンが多かったんですけど、みなさんが楽しんでくれたからほんまにうれしかったです!」

清井「虹家族の皆さん、裏で走り回ってるスタッフ、そしてメンバーが本当の家族みたいです。ここに立ててることは本当に幸せなことだと思います。虹家族さんがたこ虹で一番の笑顔になれるような自信はまだないんですけど、笑顔になって欲しいという気持ちはすごく持ってます。虹家族の皆さんの一番の笑顔を見たいです!」

彩木「ステージに向かう途中、めっちゃ緊張してた時に、周りのスタッフさんが『大丈夫だよ』って背中を叩いてくれて……。こうやって励ましてもらえるのは本当に幸せです。喋りは上手くならへんし、体力もみんなに追いつかないけど、ついていけるように頑張ります!今年は天使(の衣装)だったので、来年は女神様になれるように頑張ります!」

森「私たちはまだまだで、周りの人にいろいろ言ってもらって出来てると思うので、自分たちで出来るようになりたいし、いっぱいの人を笑顔にできるようになりたいし、いつかここの15倍の人に集まってもらえるようになりたいです!一緒に笑ったり泣いたりしてくれるファンの方がいてくださることが幸せです!」

感極まって涙声になるメンバーもいたり、ハイテンションで駆け抜けてきたなにわンダーランドに、最後の最後で感動的な瞬間が訪れていた。そして、「こんな私たちだけど、これからも一緒に夢を追いかけてください!」と堀が虹家族に呼びかけて、最後の曲に……と思ったところで、「ちょっと待っておくれ」と再びサンタが登場。「クリスマスパーティが楽しかったから、プレゼントを急いで持ってきたよ」とメンバーに手渡したのはラッピングされた赤い封筒。恐る恐る中身を見てみると、そこには東名阪Zeppツアー開催の知らせが! 事あるごとに「Zeppでやりたい!」と言っていたという春名は根岸と抱き合って号泣するなど、メンバー一同大喜び。「こんな大きなところでライブができるのも皆さんのおかげです!」(春名)、「皆さんの期待に応えられるように頑張ります!」(堀)と改めて感謝の言葉を伝え、最後の最後に「たのしかしまし大阪〜おいでやす〜」を歌い上げた。金銀の紙吹雪が舞う中、再びフロートに乗り込んで客席を回り、最後は清井が「みんな、ホンマに大好きやでー! ありがとう!」と絶叫し、大団円を迎えた。

たこ虹の魅力がたっぷり詰まった150分。会場を後にする虹家族の顔には満面の笑みが浮かんでいた。2度目となるホールライブを大成功させた5人は、さらなる高みを目指して2016年も笑顔で駆け抜けていくことだろう。

2016年春ツアー
4月23日(土) 大阪 Zepp Namba

4月30日(土) 愛知 Zepp Nagoya

5月01日(日) 東京 Zepp Diver City Tokyo

5月07日(土) 大阪 梅田 CLUB QUATTRO


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