『永遠のザ・フォーク・クルセダーズ~若い加藤和彦のように~』が待望の書籍化

2015年9月8日 / 13:00

『永遠のザ・フォーク・クルセダーズ ~若い加藤和彦のように~』 (okmusic UP's)

ザ・フォーク・クルセダーズ、加藤和彦の音楽人生をきたやまおさむと田家秀樹が振り返る『永遠のザ・フォーク・クルセダーズ ~若い加藤和彦のように~』が、書籍となって9月18日に発売される。

本書は、2009年に夭逝した加藤和彦の追悼の本であるとともに、 音楽シーンのトップを走り続けた加藤和彦と精神医学の道に進んだきたやまおさむの、 二人のヒューマン物語でもある。

ザ・フォーク・クルセダーズ(フォークル)が脚光を浴びたのは、 1967年のデビューシングル「帰って来たヨッパライ」。 ♪おらは死んじまっただ…で始まる歌詞。 交通事故で亡くなって、 天国に行って、 またこの世にもどって来る…という奇抜な発想。 “遊び”を散りばめた曲作りとテープの早回しを採用したユニークな音作り。 発売後瞬く間に、 日本音楽史上初のミリオンセラーを記録した。 その中心メンバーが加藤和彦ときたやまおさむであった。

フォークルは、 デビューの翌年1968年10月にオリジナルアルバム1枚とライブを2枚、 シングル7枚を残して解散。 加藤ときたやまはそれぞれの道を歩むことになる。フォークルはそのデビューが鮮烈だっただけに、 当時どのように受け止められていたのだろうか。 そして、 その後の音楽シーンにどのような影響を与えたのだろうか。 加藤和彦ときたやまおさむが歩んだ道のりはどうだったのだろうか……。

そして、 加藤和彦は2009年に「私のやってきた音楽なんてちっぽけなものだった」と書き残して夭逝した。 1968年にフォークル解散後は、 ソロ活動に加え、 伝説のバンド“サディスティック・ミカ・バンド”の結成、 坂崎幸之助との“和幸(かずこう)”の活動、 最後のバンドとなったVITAMIN-Qと常にトップランナーとして走り続けた加藤和彦の心境に、 何が起こっていたのだろうか。 部屋に残された一葉の写真は、 フォークルがプロデビュー前に演奏したアマチュア時代最後のコンサートのものであった。 その写真に託されたのは……。

語り継ぐのは、 きたやまおさむ自身と坂崎幸之助、 松山猛、 小原礼、 尾崎亜美、 高橋幸宏、 杉田二郎、 泉谷しげる。 そして、 スペシャルインタビューに森川欣信(オフィス オーガスタ代表)が登場する。

『永遠のザ・フォーク・クルセダーズ~若い加藤和彦のように~』
2015年9月18日発売

定価:¥2,315+税

仕様:A5判(148mm×210mm)/320ページ

著者:田家秀樹

<目次>

・第1章 きたやまおさむ1.: 〈第四次〉ザ・フォーク・クルセダーズ/アルバム『若い加藤和彦のように』誕生秘話

・第2章 きたやまおさむ2.: 2013年3月9日 アカデミックシアター「加藤和彦物語」

・第3章 松山猛1.: 加藤和彦との創作の原点/「帰って来たヨッパライ」「イムジン河」

・第4章 松山猛2.: 進化する加藤和彦/サディスティック・ミカ・バンド結成から『黒船』へ

・第5章 きたやまおさむ3 .: 『紀元貳阡年』/〈第二次〉ザ・フォーク・クルセダーズ 唯一のオリジナルアルバム制作秘話

・第6章 きたやまおさむ4.: 二枚のライブアルバム 『当世今様民謡大温習会』『フォークルさよならコンサート』

・第7章 小原礼 尾崎亜美: 小原礼・尾崎亜美夫妻が語る加藤和彦の意外な一面

・第8章 高橋幸宏1.: 加藤和彦とともにロンドンで始動

・第9章 高橋幸宏2.: そこに行かなければ作れない音楽 加藤和彦ヨーロッパ三部作

・第10章 坂崎幸之助: 秘められた原点回復への物語/〈第三次〉ザ・フォーク・クルセダーズから和幸へ

・第11章 杉田二郎: 京都の盟友が語る加藤和彦/「戦争を知らない子供たち」をめぐる考察

・第12章 泉谷しげる: 『春夏秋冬』から始まるプロデューサー加藤和彦との信頼関係

・第13章 きたやまおさむ・坂崎幸之助: 二人のザ・フォーク・クルセダーズのメンバーが語る/フォークルそして加藤和彦

・特別編 きたやまおさむ: 1969年、 70年のカレッジ・ポップス・シリーズから見えてくるもの

・スペシャルインタビュー 森川欣信: 今、 日本で僕らがやっていることって、 加藤さんが出発点だったような気がする。

・ディスコグラフィ


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