家に篭りがちな梅雨の時期。探そう“俺の「MY WAY」5選”!

2015年6月15日 / 18:00

フランク・シナトラ「MY WAY」のジャケット画像 (okmusic UP's)

しとしと雨のそぼ降る梅雨の時期。休日も家に篭りがちでちょっぴりセンチになったり、ボーッと一人の世界に浸ることも多いはず。個人的な話で恐縮ですが、6月は誕生日月ということもあって、僕はふと自分の人生を振り返ることも多くて。ここまで後悔と反省ばかりの人生だったので、「最期は自信満々で自分の人生を振り返りたいなぁ」などと思ったりしてしまいます。ということで、今回は世界で2番目にカバーされている楽曲(1位はビートルズ「イエスタデイ」)だという「MY WAY」に注目。ここで紹介する以外にもたくさんの「MY WAY」カバーが存在するので、自分にしっくりくる“俺の「MY WAY」”を探してみては?

1.「MY WAY」(’69)/フランク・シナトラ
1969年にフランク・シナトラが発表してから、約50年が経った今も歌われ続けている、この曲。フランク・シナトラのこのバージョンが原曲だと思われがちだが、実は1967年にフランスで発表された「Comme d’habitude(和訳:いつものように)」という曲が原曲だったという事実はご存知だろうか? しかも、原曲は自信満々で人生を振り返る「MY WAY」の歌詞とは真逆に、倦怠期の夫婦の日常を描いたなんとも軟弱な歌詞。ポール・アンカが“it was my way”と綴り、フランク・シナトラが自信満々に歌ってくれて本当に良かった!

2.「MY WAY」(’78)/シド・ヴィシャス
SEX PISTOLSの2代目ベーシストであり、若干21歳でこの世を去るまでの“生き様そのものがパンクだった”と、現在も崇拝され続けるシド・ヴィシャス。アメリカン・ポップスに興味のないロックファンにもこの曲の存在を知らしめ、多くの人がカバーするきっかけになった理由はシドの歌う「MY WAY」の強烈なインパクトにあるはず。SEX PISTOLSからジョニー・ロットンが脱退した後、シドはこの曲やエディ・コクラン「Something ELse」、「c’mon everybody」を収録したシングルをリリース。そんな中でも、生き様そのものがパンクだったシドの歌う「MY WAY」が支持されたのは実に納得。MVも最高にカッコ良い!

3.「MY WAY」(’06)/NANA starring MIKA NAKASHIMA
そんな「MY WAY」に込められたパンク・スピリッツをオマージュしたのが、矢沢あい原作によるロックバンドを題材とした人気少女マンガを映画実写化した『NANA 2』で、主人公・NANA役を演じる中島美嘉が歌う「MY WAY」。この映画から生まれたヒット曲として、「Glamorous Sky」(矢沢あい作詞/HYDE作曲)が有名だが。NANA starring MIKA NAKASHIMA名義でリリースされた、『NANA』のサントラ盤的アルバム『THE END』は「MY WAY」を始め、BLACK STONES(作中のバンド)演奏による「一色」のパンク・ヴァージョンなど、『NANA』の世界観が反映された楽曲たちが実に面白い。

4.「MY WAY」(’13)/BLANKEY JET CITY
今回、「MY WAY」を題材にレコメンドを書こうと思ったきっかけが、このBLANKEY JET CITYバージョンの「MY WAY」。1992年、ソニーのウォークマンCMソングとして使用されていた曲で、3rdシングル「冬のセーター」と2ndアルバム『BANG!!』の連動購入特典として抽選で貰える貴重な非売品CDに収録されていたこの曲。高校生だった僕は抽選に当たって、今もそのCDを大切に保管しているのだが。その後、2013年にリリースされた、ベスト盤『SINGLES』のボーナストラックとして収録された。「MY WAY」はオッサンがカラオケで歌う歌だと思っていた僕に、「なんだ、このカッコ良い曲は!」と最初に思わせてくれたのは、シド・ヴァージョンでなく、ブランキー・ヴァージョンでした。

5.「MY WAY」(’15)/布施明
日本の歌謡界で最も有名な「MY WAY」と言えば、布施明ヴァージョンか、尾崎紀世彦バージョンで間違いないと思いますが。先日、布施明さんのインタビューをやらていただいて、改めて作品を聴いたり、お話を伺ったりして。今年3月にリリースされた、『布施 明 50周年記念セルフカバー プレミアムセレクション~思いの丈 すべて込め~』に収録された「MY WAY」の伸びやかで力強い圧倒的歌声に震えたり、新曲やデビュー50周年記念コンサートのタイトルが『~次の一歩~』であることにビビらされたり、「死ぬまで挑戦です」と断言するその姿勢に感動したりと、67歳にしてあまりにエネルギッシュなご本人に触れ、「MY WAY」の印象もガラッと変わったのでこちらをセレクト。本気で歌に人生を乗せた「MY WAY」の説得力たるや、最強です! 余談ですが、この機会に「MY WAY」のカバーを調べたところ、若手ミュージシャンでこの曲をカバーしている人がいないので、若手ミュージシャンもぜひ、この名曲を新しい感覚で歌い継いでください!


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