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早くも暑い日が続いていますが、もうすぐ梅雨のシーズン到来! ということで、雨の日に合うBGMを考えてみました。明るく盛り上がれる曲でどんより気分をはね返すのではなく、“なぜ雨の日をいい天気と言わないのか?”精神で選んだ「梅雨のインドアタイムにぴったりの5曲」。雨のありがたみを感じながら、しっとり楽しんでください。
1.「読書 feat.星野源」(’11)/宮内優里
さまざまなアーティストのリミックスにプロデュース、映画やCMへの楽曲提供などで知られる、マルチな才能を持つ宮内優里。この曲は当時ブレイク間近の星野源をフィーチャーしたもので、アルバム『ワーキングホリデー』に収録されています。エレクトロニカとアコースティックサウンドが幸福に交わる中、やさしいヴォーカルに誘われて本の世界に吸い込まれる感覚が、ゆっくりと脳をほぐしてくれるでしょう。部屋で過ごす時間が愛おしくなるはず。
2.「雨のマーチ」(’05)/フジファブリック
冒頭のキーボードで雨を思わせ、続くヴォーカルも絶妙のしっとり加減。そして、ギターのアンサンブルをはじめ、フジファブリックならではのくねくねした変態チックな曲調に、倒錯的快楽、独特の寂寥感が味わえるナンバーです。不意打ち気味に入ってくる、途中のアカペラもたまりません。部屋の窓から雨空を眺めて、雨音も聞きながら、どっぷり浸ってみるなんて、とても情緒があっていいですね。メジャー2枚目のアルバム『FAB FOX』に収録。
3.「It All Feels Right」(’13)/Washed Out
チルウェイヴって、結構梅雨っぽくないですか? 音とヴォーカルの質感が。そのジャンルにおけるパイオニアと言えば、米ジョージア州出身のアーネスト・グリーンによるソロプロジェクトであるウォッシュト・ アウト。雨の日はこんなとろけるようなサイケデリアに包まれて、楽観的な気分で過ごすのもいいんじゃないでしょうか。これぞ、2010年代のベッドルームミュージック。心地良い白昼夢に誘われます。2ndアルバム『パラコズム』に収録。
4.「rain song」(’15)/geek sleep sheep
MO’SOME TONEBENDERのkazuhiro momo(Vo&Gu)、凛として時雨の345(Vo&Ba)、L’Arc~en~Cielのyukihiro(Dr)からなるミュージシャン同士のバンド、geek sleep sheep。この曲は5月にリリースしたばかりの2ndアルバム『candy』に収録されていて、甘いシューゲイズサウンドとトリップするメロディーの中に美しい雨景色が浮かんでくるような仕上がりになっています。サビのあふれる透明感、メインヴォーカルを取る345が《迷い込む私を 雨が洗う》と歌うさまに癒されてください。
5.「雨の音」(’97)/My Little Lover
読みは“あめのね”で、マイラバの隠れた名曲だと思います。akkoの歌が始まった瞬間のひんやりとした耳当たりからしてもう心地良くて、楽曲の世界観にスゥーっと引き込まれますし、サウンドもシンプルなようでとても手が込んでいて、ポップセンスと実験精神の噛み合い方が絶妙! 静かなトーンで切ない心模様を歌うさまも、インサートされる雨音も、インドアな時間にやさしいです。シングル「ANIMAL LIFE」のカップリングとしてリリース、3rdアルバム『NEW ADVENTURE』などにも収録。
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