北川景子の「家売るオンナ」が作品賞を受賞 新人賞の石井杏奈に大絶賛の声

2016年10月21日 / 17:24

作品賞を獲得した「家売るオンナ」の1場面

 エンターテインメントビジネス誌『コンフィデンス』(oricon ME発行)の主催する第5回「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」が20日に発表され、作品賞に日本テレビ系の「家売るオンナ」、主演男優賞には「遺産相続弁護士 柿崎真一」(読売テレビ・日本テレビ系)の三上博史、主演女優賞には「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」(関西テレビ・フジテレビ系)の波瑠、助演男優賞に「HOPE~期待ゼロの新入社員~」(フジテレビ系)の山内圭哉、助演女優賞に「せいせいするほど、愛してる」(TBS系)の木南晴夏がそれぞれ選出。脚本賞には、特殊な養子制度を題材にしたホームドラマ「はじめまして、愛しています。」(テレビ朝日系)の脚本を手掛けた遊川和彦氏が、そして新人賞には「仰げば尊し」(TBS系)の石井杏奈が選ばれた。 

 この賞は、2016年7月期の国内ドラマを対象に、オリコンによる視聴者満足度調査の結果と有識者らの意見をもとに、「質の高いドラマ」の表彰を行うもので、今月3日の審査会で各賞が決定。

 作品賞に輝いた「家売るオンナ」は、不動産会社を舞台に、「私に売れない家はない」という信条を持つ北川景子演じるスーパー営業ウーマン・三軒家万智の活躍を描いた職業ドラマで、視聴者、有識者ともに高い評価を得ての受賞となった。不動産会社の営業という今までにない設定と、コミカルかつシリアスなストーリー展開が受賞の主な理由で、主演の北川の演技に対しても、「成長を感じさせてくれた」「新境地を開いた」などの意見が寄せられた。

 ドラマを手掛けたのは「有吉ゼミ」(日本テレビ系)などのバラエティー番組でディレクターを務めてきた小田玲奈氏で、この作品が初のドラマプロデュース作品となる。受賞コメントでは、「家を売るのはドラマチックなことだな、と思って企画しましたが、少々現実離れした設定がどう視聴者に捉えられるのか、正直心配でした」と放送前の不安だった胸の内を告白。また、続編については、「『何かを売る仕事をテーマに』という流れで、みんなで『車売る~』『惣菜売る~』など雑談しましたが、果たして“惣菜”が面白いかどうか…、考えているところです(笑)」と語った。

「仰げば尊し」で新人賞を獲得した石井杏奈

「仰げば尊し」で新人賞を獲得した石井杏奈

 高校の弱小吹奏楽部を舞台にした青春ドラマ「仰げば尊し」で新人賞を受賞した石井は、ガールズユニットE-girlsのメンバーながら女優としても活躍中で、このドラマでは、吹奏楽部を立て直そうと奮闘する部長・有馬渚を好演。審査会では「素直な演技に好感が持てた」「今クールでの存在感は抜群だったと思う」など、ピュアで素直な石井の演技に、絶賛の声が集まった。

 賞を受けた石井は「撮影中の3カ月間はとても濃い時間でした。みんなで一生懸命に力を合わせて“届けたい”という想いに向かって突き進んだ作品を、こうして評価していただけたのもうれしいです」と喜びを語った。

 また、吹奏楽部の顧問で元サックス奏者の教師を演じた主演の寺尾聰については、「お芝居のことをたくさん教えていただきました。『台本を読んで最初に思った気持ちを貫き通してほしい』というアドバイスはとても勉強になりました」と、撮影中のやり取りを明かし、「これからもその気持ちをもっていたいですし、もっと強くなりたいと思っています」と意気込んだ。

 現在18歳と、E-girlsの中でも最年少の石井。昨年公開された初主演映画『ガールズ・ステップ』と、宮部みゆき原作の『ソロモンの偽証』で圧倒的な演技を見せ、両作で、2015年度のブルーリボン賞新人賞を受賞している。今回、有識者から寄せられた、「見事な助演だった。年齢を考慮しても、ますます期待できるのではないか」という意見の通り、演技派女優としての道を歩み始めた石井。今年は「仰げば尊し」のほか、映画『世界から猫が消えたなら』や『四月は君の嘘』などの話題作にも出演。今後の活躍に注目が集まる女優の一人だ。

 


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