渋谷すばる初主演作がイタリアの映画祭に出品、渋谷「大阪の匂い、良さを感じて」

　渋谷すばる初主演作の音楽映画『味園ユニバース』がウディネ・ファーイースト映画祭のコンペティション部門に出品され、現地時間4月25日に公式上映が行われた。

　本映画祭は、イタリアのウディネで開催される東アジア、東南アジアの話題作を集めた映画の祭典で、過去には『告白』、『永遠の0』、『テルマエロマエ』などが受賞している。当日は、上映30分前から長蛇の列ができ、1200席は満席。上映前の舞台挨拶で山下敦弘監督は全てイタリア語で「以前、『リンダリンダリンダ』という映画でウディネに呼んでもらいました。前回と同様、今回も音楽映画ですが、女の子はあまり出てきません。おっさんだらけの映画ですが、楽しんで帰ってください」と挨拶し、会場を盛り上げた。

　また、主演の渋谷すばるからは、イタリアのファンに向けて手紙が届き、山下監督が「僕が生まれ育った大阪を舞台にした音楽映画ですので、大阪の匂い、大阪の良さを映画を通して感じていただけたらと思います」と代読した。上映終了後には5分間にわたるスタンディングオベーションが起こり、山下監督は「映画祭自体が、お客さんと監督がとても身近でレスポンスもすごく良いので、渋谷君や二階堂ふみちゃんも連れてきたかった。あと赤犬も」と喜びのコメント。本作は、世界12大映画祭の一つである第18回上海国際映画祭にも出品されることが決定している。 

◎公開情報『味園ユニバース』
上映中
監督：山下敦弘
出演：渋谷すばる　二階堂ふみ　鈴木紗理奈　赤犬　ほか
配給：ギャガ　　（C）2015『味園ユニバース』製作委員会