サラ・オレイン新譜が3週連続首位、ハイドシェック伝説「宇和島ライブ」が復活、2枚同時チャートイン

　今週のBillboard JAPAN Top Classical Albums第1位は、3週連続で首位を独走中のサラ・オレインのセカンドアルバム『SARAH』。ファーストアルバム『セレステ』も9位にチャートインし、この2枚同時のチャートインは3週連続となった。2位も先週同様、生誕90年の記念年を迎えるマリア・カラスの新コンピ『PURE ピュア』、また3位にはピアニスト辻井伸行による初のリスト・アルバム『ラ・カンパネラ～ヴィルトゥオーゾ・リスト!』がチャートインし、どちらも3週連続の登場となった。

　また、名門ドイツ・シャルプラッテンをはじめ、キングレコードの関係するクラーヴェス、キング・インターナショナルの各レーベルから名盤を計50タイトル厳選した“ベスト・セレクト・クラシック1000”シリーズが10月8日より販売開始。1990年代前半に発売され、一世を風靡したものの入手困難だったエリック・ハイドシェック伝説の「宇和島ライブ」が4枚全て復刻され、今週はそのうち2枚が同時チャートイン。4位のvol.1には圧巻の「テンペスト」と音色の多彩さが魅力の「版画」、11位のvol.2にはベートーヴェン「悲愴」「月光」「熱情」が、ハイドシェックならではのドラマチックな音色で堪能できる。

　6位にはデイヴィッド・ギャレット『愛と狂気のヴァイオリニスト』が16回目のチャートイン。19世紀に活躍した天才ヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニに扮し、名器ストラディヴァリウスでの魅惑的な演奏が話題となった映画『パガニーニ　愛と狂気のヴァイオリニスト』は7月より上映開始し、現在も好評上映中。またドキュメンタリー『アルゲリッチ 私こそ、音楽！』が9月より上映開始し、改めてアルゲリッチに視線が集中する今、7位にアルゲリッチとチェリビダッケによるシューマンのピアノコンチェルト、そして16位にアルゲリッチとバレンボイムによるピアノ・デュオという超豪華な2タイトルが同時チャートインとなった。

　その他、8位にサクソフォン四重奏トルヴェール・クヮルテットの新譜『With You』が2週連続のチャートイン、9位にチェリビダッケとスウェーデン放送響の「幻想交響曲」と「魔法使いの弟子」が登場、11位にはピアニスト牛田智大の『トロイメライ～ロマンティック・ピアノ名曲集』が3度目のチャートインとなるなど、多彩な顔ぶれが揃う結果となった。

text：yokano